移民病?

 娘のマドカは小田原に来てから1週間というもの、ずっと熱が下がらない。
 週末は筑波サーキットの自転車レースがあったので無理に松戸まで連れていったが、けっきょく実家で寝込んでいた。その後も熱が下がらずに1週間がたつ。
 おまけに今日、ワイフの愛機ルイガノRSR2のリヤディレーラーが破損。家に着いたとたん壊れた。金属の軸が折れてプーリーが脱落していた。購入してまだ3ヶ月程度なのに。
 と思っていたら、業務用メインコンピューターのiMACが完全にクラッシュ。こいつは移住の1週間ほど前からメーラーの調子が悪く、代替機で済ましたり、OSの再インストールなどを試みていたが、メーラーが直ると今度は業務上いちばん重要なDreamWeaverが起動しなくなるなど、致命的な不安定さがつづいていた。思い切ってクリーンインストールを行なったが、アップル純正の写真管理ソフトiPhoto4のインストールができない。いずれもうちにとっては基幹ソフトで手痛い。やむなく新型iMacをオンライン購入したが、手痛い出費だ。もっとも業務用で昼夜使い倒して2年が経っているので、安全上、交換時期ではあったが、さすがにこれだけのことが立て続けに生じると、なんか不安になってくる。
 娘は熱だし、マシンの不調もあって業務がたまりにたまって外に出られないストレスからか、体中がアレルギーみたいに痒くなってきた。水が合わないのかもしれない。松戸の水より悪い水は日本にそうそうはないと思うが、20年も住んでいれば体も適応してしまうのだろう。
 仕事から帰ってきたワイフと緊急会議。タフな彼女もさすがにビビりが入ってきたのか、
「右脳はなんて言ってる?」
 俺の右脳はわが旅芸人一家の最高決議機関である。最後は絶対的な直感独裁。敬愛するドン・アラモスが言うように、直感は過たず、過つのは判断であり良識とかいうやつである、というのは至言である。
「今回に関してはヤなもの感じないんだけどなあ」
 どんなにいいオートバイでもPCでも、乗り換えの直後はジャジャ馬馴らしが避けられないことは経験上、確かであり、これもまたそのひとつなのだろう。なんせうちは長く、移住移民をやってなかったのだから。
「まあ、気を強くしていこや」