マラソンで漁港へ行く

cippillo2005-08-31

 マドカの微熱はつづいている。夜になると熱が上がり、朝がたは下がるのくり返し。
 今日は夏休み最後の日。近くの市営海水プールも今日が最後の営業日だがしかたない。とはいっても、こうしてずっと家に中にこもっているとマドカも俺も鬱屈してきて、つい暴力的な遊びに興じ、また熱が上がるといった悪循環。ここは思い切って、銀行や法務局まわりと食材獲得も兼ねて散策に出ることにした。マドカは自転車、俺はマラソン。
 まず家から300mのところにある場末感ただよう定食屋が前から気になっていたので、突入。俺はからあげ定食500円。マドカはあいかわらず渋い選択の味噌ラーメン700円。エアコンなしの扉全開。テレビは夏の選挙戦を映しだし、のれんの内側の玉すだれが風に揺れ、裏通りの息づかいが涼しい。
 次にさがみ信用金庫に向かう。明治時代の建築を思わせる重厚なつくり。小田原の銀行や公共施設によく見られる建築様式だ。
 国道1号を走っていると遺跡の発掘現場があった。ヘルメットをかぶった学者らしき男性にさっそく話しかけるマドカ。500年前の東海道筋にあった民家のごみ捨て場とのこと。
 国道135号に折れて走ると、味政というラーメン屋の前に行列。今度行ってみよう。ここまで合計2kmほどで漁港に到着。お魚市場という一般向けの市場で食材を購入。傷モノのエボ鯛8枚で400円、朝がた釜上げしたサクラエビが1パック350円、本マグロの喉肉2ブロックで900円。この喉肉なるものははじめて食ったが、確かな歯ごたえで馬刺しに似る。
 文学通り、浜通りを通って帰還したら、マドカの熱が下がっていた。俺の全身のかゆみも快癒。
 原因のひとつはストレスだったようだ。
●走行4.1km