新たな島を2つ発見

 海の表情は毎日違う。
 夏の盛りはよく晴れていても、海上の水蒸気のせいか大島は見えなかった。このところ大島の見える日が多い。秋の空気を肌で感じる。
 今朝は曇り空だったが、不思議なことに遠方の大島がくっきり見えた。右手にもうひとつ島が見えた。はじめて見る島だ。地図を見た。位置的には初島だろうか。
 もっと見ていると、大島と三浦半島のあいだあたりに、うっすら第三の島が見える。地図を見てもそれらしきものが見当たらない。八丈島? 方角的には大島の裏にあたり、小田原からは見えないはずだ。とすると、三宅島か。やや方角が合わない気もする。楽しい謎だ。
 朝がたいっきに仕事をし、大江本を読み、脳を活性化。雲行きがあやしくなってきたので、急ぎORBEAオルカ号で箱根旧道登坂へ。昨日よりは体調がいいし、最初から積極的にペダルを踏み込んだ。峠の茶屋まで36分30秒。昨日より1分30秒縮まった。初日からは6分30秒短縮されている。パワーがこんなに短期間に上がるわけがない。単にコースが頭に入ってきたことによって、力の入れどころと抜きどころが分かってきただけである。仕事もみんなそうだ。力の入れどころと抜きどころ。そんな小さなことで大きく結果が変わってくる。人生の妙。
 寒気が入ったのか、突然おそろしく寒くなった。登坂のあとは、あいかわらず咳がマシンガンのようだったが、帰途についた。前日、ブレーキパッドとリヤタイヤ(&チューブ)を新品に交換したので、かなりフィーリングはいい。この急な下り坂は、まともに走ると数回でタイヤとパッドが消耗する。エコ運転を心がけようとしていた矢先、なにやら中途半端に気合の入ったクルマに抜かれ、追いかけている途中に最高時速69.5kmをマーク。しかしけっきょく負けた。歩行者がいても減速しないような、美学ゼロのヤカラに負けるのはなんとも悔しい。
 そもそも、なぜ下りで自転車がクルマに負けるのか、いまだに理解できない。自転車はもっと速く走れるはずだ。七曲がり峠ではベタづけだったが、そのあとの長いストレートでビビりが入った。これがいけない。90キロは必要だ。