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魚群とまがふ海の照り

秋暑し魚群とまがふ海の照り
(鞠絵由布子『白い時間(とき)』平15)

窓から見る海はほんとうに毎日違う。
秋の海はエメラルド色がいろいろなところに溶け出している。日によってそのまだら文様の位置や大きさが違う。
朝は照り返しで無数のダイヤを散りばめたよう。そのひとつひとつの光輝が顔を撫でて暑い。空気はだいぶひんやりしてきたというのに。
今朝は曇り。昨日までの強い風が一転して音ひとつしない凪。静まった海は岩塩の平原のようだ。

白い時間(とき)―鞠絵由布子句集

白い時間(とき)―鞠絵由布子句集