箱根駅伝をナマで見た

 今日も家族はいなくて、ひとり。
 テレビを一晩中つけっぱなし、そのまま早朝には箱根駅伝の中継に。楽しみにしていた箱根駅伝往路の日である。うちはコース上にあり、小田原中継所は歩いて200メートル。コンビニに行くより中継所の方が近い。
 正午前。
 ランナーが通過する30分ほど前からにわかに人が集まりはじめ、旗を持つ観衆でまもなく歩道は埋まった。
 10分前から交通規制が入り、パトカー、広報車、ヘリコプターが次々と通過し、ものものしい雰囲気が高まる中、雨まじりの空気が引き締まる。観衆のざわめきがまるで大きな息づかいのようにうねり、小田原クランクを時速20キロで曲がって第一中継車と先頭ランナーが現れた。
 オートバイを使うか、チャリを使うか、はたまたマラソンで? テレビに映るためのギャグをいろいろ思案したが、そんなことに何日も頭を使うのではなく、まっとうなやり方でまっとうな人間になるために頭を使うべきではないかと思い、ふつうに観戦することにしたが、そのときはすでに自宅前も人で埋め尽くされていて、ベランダから観戦した。