ハーフのシミュレーション

 2006年夏のメイン企画「能登キャンプ+トライアスロン」まで一ヶ月を切った。
 能登半島の先っぽ(奥能登というらしい)で開催されるハーフとロングの中間クラスの珠洲トライアスロン大会。1000人ぐらい参加する名門大会らしい。


 スウィム 2.5km
 チャリ 100km
 ラン 23km


 ハーフトライアスロンより中途半端に長い距離で、チャリコースは最後に激坂があるらしい。
 こんな距離を通しでやったことがないので、週末を使って試してみることにした。特に、23kmのランニングは、単体でもやったことがないので、体に何が起こるか未知。
 金曜夜、仕事が終わったあとにウェットスーツを着てスウィムアタック。


 スウィム 2500m 41分


 気持ちよく泳ぎきれた。ただ、先日から懸念の首ズレが発生。(ウェットスーツの襟部と首筋が息継ぎ時の摩擦で擦過傷のようになる) 左右で息継ぎを交互にやるようにした方がよさそうだ。が、どうも左側で息継ぎがうまくできない。1ヶ月の課題である。また、インターネットでトライアスロンのベテランの人たちから、首ズレ対策について、ワセリンやBODYGLIDEなる製品を使うとよいとおしえてもらった。(というか、トライアスロンで使っていない人はほとんどいないみたい・・恥ずかし・・)


 スウィム後、チャリをクルマに積んで娘と小田原を発ち、千葉松戸に移動。到着は深夜だったが、実家で父親と酒を飲んだ。
 翌朝、チャリで江戸川に出撃。ふだんは山ばかり走っていて、なかなか長い距離を乗れないので、長大な江戸川のサイクリングコースは今回のデータ取りには絶好の地。流山〜関宿間の往復70kmは通行人やチャリダーもほとんどいないので、こころおきなく走れる。
 未知のランニング23kmが後に控えているので、チャリではいかに足を使わずに100kmを走れるかが鍵を握りそう。前半50kmは自分が最適と思うギヤよりも2段軽く、後半50kmは1段軽くを心がけた。
 日本列島にすごい被害をもたらした大雨の直後だけあって、江戸川はかなり増水していたが、サイクリングロードの冠水はなく、無風という好条件にも恵まれ平均時速32.5km/hで折り返し地点の関宿に着いた。休まずにそのまま行くつもりだったが、同じチームジャージを着ているチャリダーを発見。おおっ! 好青年の山ちゃんではないか! 予定変更で休憩。
 重量6.8キロの超軽量チャリを見せてもらい、ジュースの自販機まで行くと、おおっ! また同じチームジャージが! 結婚直前のスズキさんであった。



 復路は山ちゃんといっしょに。ゆっくり走らないといけないのに、つい忘れて、ふんふんがんばってしまい、35km/h前後の巡航。
 cerveloのP3カーボン(トライアスロン用のチャリの名前です)で長距離を乗るのははじめてだったが、前傾がきつすぎて、背中と肩が疲れることが判明。1ヶ月で慣れるように背中と肩の筋肉を鍛えるか、ハンドル位置を上げてラクなポジションにするか。だめ人間なので、当然、ハンドルを上げる方になるだろう。
 また深い前傾で漕ぎつづけると尻の筋肉が痛くなることも分かった。尻を鍛えるか、ペースをもっと低く設定するか。だめ人間としては、当然、ペース設定を下げる方をとるだろう。
 運河で山ちゃんと別れ、運河沿いの小さなサイクリングロードへ進む。この時点で約70km。予定をさらに変更して、茨城県守谷のオートバイ屋「オートボーイJS」に入院中のわがオートバイZXR750を見に行くことにした。
 ところが途中、運河のサイクリングロードが盛大に水没していた。まぁ、だいじょうぶだべチャリだし、と入水したら、真ん中あたりでほぼタイヤが全部隠れるぐらいにチャリが水没して、めちゃめちゃビビった。
 水中にゆらゆらしている前輪の鼻先を、道案内するみたいに小魚の群れが、つー、つー、と泳いでいるのを見たときは、うわぁああああ、と心の中で叫んでしまった。
 無事、脱出できたが、泣きたくなるぐらいヘドロ臭い。おまけにホイールに水が入って、延々と水が放出しながら走った。
 小一時間オートボーイでオートバイ談義をし、一般道で松戸の喫茶店カフェドモモへ行った。


 チャリ 平均時速29.5km/h(合計110km)


 実家にもどるとワイフがランニングの準備をして待ち構えていた。
 娘は旧友さゆりちゃんの家にお泊まりに行った。さゆりちゃんのパパは最近、デローザのチャリを買ったので、じっくり見せてもらった。3人で江戸川サイクリングロードに行こうということになって、さゆりちゃんパパはデローザ、私とワイフはランニング開始。
 ワイフはこの日、13kmをランニング。かなり達成感があったようだ。
 実家の父から携帯で宴会召集がかかり、私はこの時点で15km。2時間酒を飲んだあと、残りの8kmは飲酒ランニング。が、開始早々に茨城守谷のオートボーイから携帯で酒席召集。ノースリーブでぱつぱつのトライアスロンウェアーのまま、南流山〜守谷間を筑波エキスプレスで移動し、残りはランニングでオートボーイ到着。この時点で21.5km。
 あと1.5km。くやしいので飲み屋までランニングで行くと言って走りだしたら、メカニックスーツのまま道路反対側の歩道を私と並走してランニングいる男がいる。これがオートボーイJSの店主、コウノス社長である。
 飲み屋に着いたが、やっぱり1km足りない。いいや、帰りに走ろうと思っていたら、午前3時までビール→日本酒→焼酎ロックのフルコースで、水虫と痔についての熱論を交わし、愚かにも轟沈。おまけに携帯を店に忘れてくるという失態つき・・。
 なんだかよく分からない珠洲トライアスロンにむけてのシミュレーションだったが、本番ではチャリをがんばらないことをちゃんと守れば、完走はできそうな感触を持つことができた。ただしランはクツズレ対策が必要。


ラン 22km 2時間14分