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タイガーの幸運あるかもと、オールスター戦

妄想画報

 主夫の務めである。毎朝6時に、晩ゴハンのおかずをゲトしに行っている。マスを釣るのである。
 しかし、なぜか、やればやるほど釣果は下がり、昨日はたった3尾。しかも臭いニジマスばかり。
 初めて行ったときの爆釣と大物はビギナーズラックだったのか。
 金曜日早朝。前夜の雨も上がり、気温も上がる。釣り好きの人の話によると、こういうのは最高のコンディションだそうだ。しかも、なぜか釣り人も少ない。
 第一打者は初登板のちびクランク透明。透明なんて釣れるのかと思ったが、聞いたところによると、透明は、水になじんであやしい魅力を放つそうである。3投目、ミスキャスト。岸ぎわのすれすれに落ちた。がつん。そこそこデカい。なんですか、茶色い魚体。ネットですくってみると、みごとなタイガーですた!!



 ここ開成フォレストスプリングには、ミニ水族館というのがあって、ストック用のいけすの水中を横から小さなガラスの窓ごしに眺められるようになっていて、昨日、釣れないのでいやになって見ていた。ちょうどホームページに、いつも窓ぎわから外を見ている希少種タイガートラウトが一尾いるのでぜひこの機会に見に来てください、とあった。確かにいた。ほんとに窓から離れようとせず、じっと外を見ている。変わったやつだと思った。なんでも、卵からの生存率は1〜2%。やっぱり変わっている。ホームページには「これが釣れたら幸運があるかも」とも書いてあった。
 ここ連日はサイズの小さいニジマスしか釣れなくて、しかも活躍するのは味気のないスプーンルアーばっかりだし、わが正規選手陣のハードルアーたちはみんなベンチ入り。それがいきなり、初登板のクランクで釣れるとは。もうこのあとは一尾も釣れなくてもいいと思ったぐらい幸せだった。ちょっと興奮しすぎていたのと、タイガーがあまりに神々しくて写真も撮らずに、すぐ逃がしてやった。お、おかず。
 さて、幸運があるかもの今日こそは、今までノーヒットの選手たちにも勝利させるチャンスである。次々と彼らを打席におくりだし、無事、初成績を上げさせることができた。
 しかもこちらのオールスターの選手たちにこたえるかのように、今まで釣りたかったけど釣れなかったサクラマス、カムループ、おまけにブラウントラウトまでゲト。ひさびさのスチールヘッド2尾は40センチオーバーだ。
 最近出番の少なかった、独占交渉権800円で得た4番打者のミノー君にいたっては、イワナが狂ったように襲いかかってくる。周囲の釣り人たちがそろりそろりとリールを巻いてスレ魚たちの機嫌を損ねないようにしている横で、竿をぶんぶんシャクりながらガンガン糸を巻いて入れ食い。しかしながら、なにぶんへたくそなので半分以上はフッキングに失敗しつつも、入れれば食うの酒池肉林。
 釣れすぎると、どうしても他の当たっていない選手にもチャンスをあげたくなって、容赦なく釣れているルアーを降板させる。どうもこれがよかったみたいで、ヒットの雨はなかなか止まず、ワンコインで買った選手や子ども竿セットについていたオマケ選手たちも祝砲連発。なぜだかビッグネームであるシマノの2選手だけは今回も結果をだせなかった。
 合計24匹を釣り、さすがに疲れたので早々に退散した。しかし、ゆうにこの3〜4倍の数はアワセに失敗するか、フッキングが甘くてバラしている。極小振り出しのパックロッドでは限界だろうか。それとも、シングルフックのバーブレスがレギュレーションの管理釣り場ではこんなものなのだろうか。
 ちょっとバットも新調したくなったが、ここは我慢。パックロッド侍。