マラソン大会当日(前編)

 車中泊では、けっきょく眠れず、飯も食えないので朝5時前にパーキングエリアを脱出。
 掛川インターチェンジでおりて早朝の市街地のコンビニへ。
 ワイフを起こすと、えええっ、ここどこぉ〜? 本気で爆睡していたようだ。このハードな神経がうらやましい。
 食料を調達し、掛川近辺の野池をクルマで探索。5つの池をまわってみたが、市街地周辺は調整池が多く、釣りができそうな雰囲気ではないし、水面にも生体反応が感じられなかった。
 大会駐車場になっている小笠山運動公園近くにクルマを移動し、周辺の野池探索。
 前年の秋に一度釣りをしたことのある池に行ってみたら、フローターで水面に浮いて釣りをしている先客一名あり。
 さっそく釣り道具をセットし、朝飯を食いながら娘とフィッシング。
 娘はルアー。僕はフライ。フライでバスを狙うのは、はじめてだ。遠征前に巻いた白のウーリバッガーは前日のマスには好調だったが、この野池ではまったくもって生体反応なし。
 7時半で納竿。大会駐車場は1.5キロ程度の距離で、すぐ着くはずが、マラソン参加者の渋滞に巻きこまれた。なんせ4300人ものランナーが集結しているのだ。
 大会メイン会場まではシャトルバスで20分。途中、釣りによさそうな野池がいくつもあり、窓から池ばかり見ていた。
 僕とワイフは前日受付を済ませていたが、娘の1kmランは当日受付のみの対応。ぎりぎりに着いたら、すでに定員で締め切られていた。朝っぱらから釣りなどしていたせいである。
 スタートは長蛇の列になる。予想タイムごとにプラカードが立っていて、自分のペースに合せてスタート位置を決めるらしい。なんせ僕ははじめてなので、どのへんに並べばいいのか分からず、「とりあえず完走」というプラカードを探すも、そんなものはなく、列の最後尾ははるか遠く、歩くのも面倒くさかったので、すぐ目の前にあった「3時間〜3時間30分」の集団のなかほどに立った。
 なんか前の方が、ざわざわしているなあ、と思ったら、なんとスタートが切られていた。(後編につづく)