よれよれで60kmウォーキングにのぞむために

 アイヤーンマン・トライアスロンの本番を想定した練習、というものは通常では不可能である。
 たとえば、ランのラスト10kmでしっかり持ちこたえる筋力とスタミナのバランスをつけたい、と思ったとしても、3800mを泳ぎ、山岳を含む180kmのチャリをやってからラン30kmを走り、そこまでやって、やっと「ランのラスト10km」の練習ができる状態がやって来るわけで、そこまでやってしまうと、もうスタミナも筋力もバランスも練習もくそもない、ただ朦朧としながら足を運ぶのに精一杯・・に、なるんだと思う。
 しかも本番とちがって交通規制もないわけだから、時間的に不可能に近い。多かれ少なかれアイヤーンマンは、みな、ぶっつけ本番みたいなところがあるのだと思う。
 しかし、少しでも本番に近い状態、特に苦手なランを疲労困憊のよれよれで走る(歩くor這う)訓練は必要である。
 山岳トレイルランに近いイメージかなと思って、土日に開催される飯能ツーデイマーチ30kmコース×2日間の計60kmに申し込んだが、前日となった本日、少しでもよれよれでツーデイマーチにのぞむべく徹底的にからだを消耗させてきた。
 インターバルトレーニングでスウィム2400m。ぜえぜえ。
 チャリはMTBで山岳オフロード登坂を中心に104km。登坂高度累計1440m。
 ほんとは平塚の銀行に用事があっただけなのだが、丹沢の山をぐるっとまわって源流の釣り場の視察したり、まことありえぬ遠まわり・・なんで銀行に行くのに100キロ走るのか。
 ともあれ、源流視察結果。
 中津川。有料の管理釣り場が2ケ所。しかし人っけ、魚っけがない。
 四十八瀬川。名前がいい。ほんとの源流は閉鎖林道のさらに奥。吸血山びる、熊、猪の気配濃厚。ひとりでは危険。
 水無川。スイスをイメージしたとかの無意味な吊り橋あり。川に沿ってだ〜れもいない暗〜い未舗装林道をのぼっていくと、KTMの新型車の撮影?? 寂寞とした森閑の細道にとつぜん華やかなりしモデルの女の子、きんきらきんのKTM、レフ板もった撮影隊。

 表丹沢路のほとんどを一般車通行禁止の林道を、ゲートをかいくぐって走った。途中、完全に水没して池になっている道があった。かなり長いあいだこの状態らしく、ただの水たまりではなく、藻まで生えてしっかり池になっている。(タイトル横写真) おたまじゃくしやら水生昆虫らが大量に泳いでいた。
 ヤビツ峠の手前からようやく一般道に入り、金目川の源流から河口まで下って平塚へ。途中、秦野の池2つをチェック。ひとつは住宅地の中のへんな池(カメのライズあり)、もうひとつは調整池で水なし。
 足を温存せず、死ぬ〜と呻きながら1枚2枚重いギヤを踏んできた。銀行のカウンターで、ぴきぴき、足、ケイレン寸前。
 家に帰還後、娘をくもんに迎えに行きがてらスーパーに買い物ランニング。うわぉおお。足が動きません。キロ7分ペースではじめて、徐々にのってきて、やっとキロ6分。回復のみこみなし。ほとんど歩いた方が速い速度。3.2km。
 さて、ツーデイマーチではいくつかのミッションを課す。釣り具、一眼レフカメラ、GPS、補給物資を背負うこと、沢沿いの道では魚の動向を確認(撮影)すること、3時間で帰ってくること。
 明日は早朝5時、クルマで出発。


スウィム 2400m
チャリ  104km(MTB・登坂高度1440m)
ラン   3.2km
フライ  秦野の池2つ、表丹沢水系3河川の源流視察