娘が初トライアスロン完走

 スリーエフカップ日米親善トライアスロン厚木大会は、厚木の米軍基地内で行われる。
 マウンテンバイクに乗って基地内の道路を巡回している二人組のアメリカ人。さわやかなブルーのチャリ服を着ているのに、腰にはホルスターに収められた拳銃が・・。ここは外国なのだ、と思った。
 猛暑の中、午前9時半からキッズの部がスタートし、9歳の娘にとっては初のトライアスロン。
 スイム100m、バイク3km、ラン1km。
 まわりの親たちが、いけー、飛ばせー、と叫ぶ中、終始、ゆっくりいけー、と応援する妻と僕。しかし子どもというのは、いくらゆっくりいけ、と言っても、ペース配分なんか関係なく目一杯がんばっちゃうものなのだ。ちょっと見習おうと思った。
 小学4年生女子の部5人中、4着でゴール。ゴールテープを切ったとたん、彼女の目から大粒の涙があふれてきた。すごくつらかったそうだ。
 しかし2時間もたつと、次のトライアスロンはいつあるのか、などと訊いてくる。今年はもう終わりかなあ、と言ったら、すぐまた出たい、と言う。つらかったレースも、時間の濾過を通してみれば、いい思い出になったみたいだ。
 この日はスプリント(S500m、B20km、R5km)の部で、妻と僕も無事完走。
 事故で痛めた腰は問題なかったが、前晩に午前3時まで10時間にわたっての酒宴で当然に二日酔い、スタートまで6時間近い炎天下での待ち時間が、もうとにかくきつかった。しかしスタートが切られると、ほぼ失速なしの全力で終えることができたので、やればできるもんだと思った。