大阪をさ迷う六人

 日曜は、大阪京橋で大学同窓の結婚式だった。
 披露宴のあと、参列した同窓六人で大阪駅まで移動した。
 午後三時過ぎに披露宴が終わったのに、ランニングなら15分でいける程度の距離であるところを、電車で大阪駅に着いたのは五時を過ぎていた。
 つまり二時間ちかくも何をしていたのか、といえば、なんのことはない、駅を探すのに迷い、乗り替えでまた迷い、というか誰も何も考えていないというか、間違った電車に乗りこんだあとで、これ、ちゃうんとちがう? え、うそうそ、と発車直前にあわてて飛び降りたり、これが東大卒の三十台後半の六人が大きな荷物を持ってうろうろしているわけだから、なんともいえぬ光景である。
 余裕をもって到着するはずの大阪駅に、午後五時の集合時間に遅刻して駆けつけた。今度は高校の同窓と飲むのだ。
 これまた迷いまくる。駅から五分の店のはずであった。