ポストクロックス? adidas☆TOALO(トアロ) 

 二年前、トライアスロン界でいちはやく定番となったクロックス。
 スイム会場とバイク・ランのトランジットエリアを準備やレース後に移動するのに、きわめて有効なサンダルだった。というのも移動中もウォームアップがてら、ちゃっちゃか走ることの多いトライアスリートにとって、砂や水を気にせずに走れるサンダルは、その特殊な状況と用途にぴったりだったのだ。
 二年前は小田原では売っているショップがなかったこともあり、地元の不動産屋さんや美容師さんに、どこで買ったのか訊かれたものだ。
 しかし昨今、エスカレータ事件をはじめ、クロックスの爆発的流行とともに、贋作も含めて婦女子にひろく浸透し、心穏やかでないのはへんなバッチを勲章のようにつけまくるチルドレンが横行。私がノンバッチの素のクロックスを履いていると、いやな目でじっとこちらを見て、背後で「あのひとも履いてる」などとぬかす。小田原における先駆的クロクサントたる私にである。
 在庫を含め五足のクロックスを保有しているが、物置への封印を決めた。クロックスがすたれたころに再び出す。
 今度はチルドレンが真似できぬ、贋作の出ぬ同機能サンダルはないかと思っていたところ、adidas社製TOALO(トアロ)の新モデルのカラーリングを見て、これだと購入した次第である。
 これならチルドレンも真似できまい。穴がないから、バッチもつけれまい。ふふふ。
 と思っていたが、クロックスに比べて蒸れる。低反発素材のソールはけっこうだが、これでクルマを運転すると、微妙なクラッチワークが難しい。それに、なんとなく濡らしたくない素材構成。サンダルというより、かかとのないシューズといったおもむきである。
 私の用途においては性能的にクロックスに劣るが、チルドレンに「あの人も」なんて言われるよりはと、使っている。


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