小田原では窓から見える明神岳の中腹より上が、だいぶ晩秋らしく色づいてきた。
しかし箱根の紅葉は近年、どうもぱりっとしない。きりっとした寒さが足りないせいか。
小田原という地の利を生かして、西方向で近場の紅葉スポットを探してみたら、SLの走る大井川添いに寸又峡という名所があることを知った。
静岡市から南アルプスへ向かって上っていくどん詰まり。SLの終点、千頭駅からは、日本で唯一というアプト鉄道も走っている。
寸又峡温泉。
険しい山肌のあいだをのたうつように流れる大井川の渓谷に身をひそめた、秘境感あふれる湯治場だ。
片道170キロ程度。深夜に出たら渋滞もなく着いた。
ただ、寸又峡へのアクセスルートは渋滞対策のため、盛大に片側交互を行なっているので、午後に到着するようなプランだと苦労しそう。
寸又峡は夢の吊り橋を含むプロムナード(歩行者専用道路)が整備されていて、90分で周回するコースが設定されている。帰路は300余段の階段がある。
久しぶりに深呼吸したくなるような紅葉に包まれながらのウォーキングであった。
夢の大吊り橋。寸又峡の紅葉は11/15の週末がピークとのこと。撮影日は11/9