生まれて初めての筋肉痛

 11歳を目前にして初めての筋肉痛だそうだ。
 前日、石垣山に行き、ファミリー登坂ダッシュ1本。(妻子はラン、僕はチャリで)
 髪を振り乱して猛然ダッシュする一家の姿に、通りかかったハイカーが、
「なんか大会でもやってんのかな」


 今まで娘は石垣山はチャリ登坂だけだったが、今年は間近に見た箱根駅伝に触発されたらしく、ランをやるそうだ。(中学生になったら陸上部に入るとも言っている。一時的なものだとは思うが)
 モノから入るのは父と同じく、駅伝のウェアが欲しいという。
 しかしそんなものは買ったこともないし、近くのスポーツ用品店に行ってみたが、置いていない。
 ミズノのウェブサイトを見ると、北京オリンピックのジャパン代表モデルがあった。
「ほんとにこれ着る勇気ある?」と訊くと、
「これはさすがにやめとく」
 それでも彼女が選んだのは、白のトップスと赤のパンツ・・これじゃジャパンじゃないか・・、と思いつつ、石垣山ランニングを毎週行なうことを条件に、一番安い駅伝ウェアを支給することにした。


 さて石垣山。
 駅伝ウェア効果か、石垣山下りではワイフを抜き去った娘。
 調子に乗って平地区間でも母親とバトル。ペースを落とさないまま、家までの計6キロを走った。
 ら、翌日から筋肉痛というわけだ。


 筋肉痛に苦しむ両親の姿を間近に見てきた娘だが、初めて自分がなってみての感想は、
「こんなに痛いとは思わなかった」
 いちばんつらいのは?
「歩道橋の階段」
 よし。



石垣山下山後の平地区間。早川沿いを走る。