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娘が27インチ車デビュー

走る

 7月に野尻湖で開催されるジャパンカップ・トライアスロン大会に、娘とエントリーした。この大会は国体の予選になっている。


 娘も小学六年になったことだし、もはや勉強などしている場合ではない。学校に行けなかったりした戦前などとちがい、今の時代、勉強はいつでもできる。ましてや長い時間を学校で過ごしているのだから、どうしてもやりたければ学校の時間内でやればよい。休み時間に勉強するなとまでは言ってない。
 たいせつな時期だ。時間がもったいないので、唯一の学問系の習いごとであった公文塾もやめさせようとしたが、算数だけはつづけさせてほしいと言うので、成績が下がったら即刻やめる約束で継続。


 ここ一年、家では勉強をするなと言っている。宿題? なるべく外で終わらせちゃいなさい。自分の時間、もっとすべきことはある。
 しかし勉強を禁じてから、学校の成績はぐんと上がった。そんなもんだろう。


 六年になってから、平日も石垣山にいっしょに行くようになった。競技者になってほしいわけではないが、海と山と季節の動植物を肌で感じながら、ランニングやチャリで山を駆け巡っていれば、英気もつくだろう。父親といっしょに何かするのも、おそらく最後のこの時期に、私が伝えられるのは体力と礼儀しかないが、そこを土台にあとは自分で勝手にやってくれれば、銀座でもマンハッタンでも、どこに行っても何とかなる。


 ルイガノの24インチ車が小さく見えるようになった。石垣山にサイクリングに来ていたチャリ集団の人たちに、「バイクが小さいねえ」と言われたのをきっかけに、そろそろ大人と同じ27インチ車に乗せてみようかと思った。

●2006年4月。小学3年生。サドルをめいっぱい下げている。

●2009年2月末、小学5年。石垣山にて。サドルはめいっぱい上げている。


 実家から古いルイガノを引っぱり出して、足りない部品を足して、とりあえず走れるようにした。学校から帰ってきた娘をつかまえて、駐車場内で試乗させる。
 怖がっている様子もないので、乗って1kmでいきなり石垣山登坂。
 斜度15%の地点でさすがにヨロけてコケそうになったが、めげずに登りきり、
「オトナの自転車はラク」
 と言っていた。
 そりゃそうだ。オトナはズルいのだ。