ダークサイド・コミュニケーションといっても、スターウォーズやフォースとは無関係。
敵こそ最大の味方、という小泉純一郎流コミュニケーションの手法。
小泉純一郎は、究極の二元論やサプライズによって衝撃的なメッセージを打ち出す。50%は反対にまわるが、その反作用をテコに、残りの50%をキープするのが彼のやり方。波風を立てるのが小泉流のコミュニケーションである。このメッセージの発信のしかたは、日本的ではない。(中略)「当事者意識がない」と言われようと構わない。50%の人々が反対することによって小泉メッセージは精彩を放つと、本人が知っているのだ。(「オバマ現象のカラクリ〜共感の戦略コミュニケーション」アスキー新書)
オバマが共感をベースにした日本的コミュニケーションによって成功したのと対照的である。
選挙コミュニケーションで成功する要諦は、有権者に「気づきを与える」ことである。それは、世間でさまざまな事象が起こっているなか、何が有権者にとって最優先課題なのかを有権者自身に気づいてもらうことだ。この「気づき」を顕在化させ、そこに適切なメッセージを発信する。勝負はここで決まる。この「気づき」を与えるためには、どうしても有権者がまだ潜在的にしか意識していないものを探り出すことが必要なのだ。(中略)顕在化されたニーズにいくらメッセージを送っても効果はない。人間はやはり「気づき」で動く動物のようである。(「オバマ現象のカラクリ〜共感の戦略コミュニケーション」アスキー新書)
さて日本の次期リーダーやいかに。
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オバマ現象のカラクリ 共感の戦略コミュニケーション(アスキー新書)
- 作者: 田中愼一,本田哲也
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2009/02/11
- メディア: 新書
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