アラビアの王妃もうなずく世界最高の野営寝具

 軽商用車で三人で車中泊していますが、睡眠不足に悩まされるのは僕だけです。
 ワイフが最強。指定席はリクライニングなしスライドなしの後席。どんな狭いところでも、例えばチャリを枕にしてすぐに寝つき、あるときなど間違って山形の全線7kmにわたる激しい林道に迷い込んでしまったときなども、一度も目を覚まさない・・クルマ、飛んでましたよ・・積んでた荷物も右に左に上に下にシェイクシェイク・・でも、起きない。ほんとにうらやましい才能です。



 娘もなかなかすごい。助手席という軽商用車の中では上級席を与えられていますが、寝言言うぐらいよく眠ってます。深く眠ると足が飛んできて、マニュアルシフトレバーをけっとばすこともあり、要注意。


 さて、僕ですが、ほとんど睡眠障害です。オートバイ時代が長かったせいか、運転中に眠くなることがないのはいいのですが、何十時間もぶっとおしで眠れなくなります。運転中は脳内麻薬を大量分泌するように適応してしまったのかもしれません。歳をとるほどに、ひどくなります。走りつづけるとどうなるかというと、眠くなる前に、幻覚みたいのが出てきて、集中力がすりきれて、まっすぐ走れなくなります。
 そんな僕が、夜を怖れずに生きていくことができるようになりました。


 王妃の快眠も約束する世界最高のエアーマットのおかげです。
 マットはいろいろ試してきたのですが、特にエアータイプはパンクした経験があり、エアー注入も面倒で敬遠してましたが、「世界最高峰のエアーマット」という評判も名高いサーマレスト社製のエアーマットを購入。
 エアータイプといっても、もともと出自が山岳用ですので、モーターとか、足踏みポンプとか面倒くさいものはいっさい不要です。基本的にはバルブをくるくるっとまわすだけで、自然にエアーが入ります。足りないときは、口でふーふーっと数回やれば、しっかり入ります。
 たったこれだけなのですが、このマット、軽商用車のごつごつの荷室が、王家の寝室みたいに快適になります。
 収納サイズもコンパクト。プロ機材らしく収納バックでさえ別売りなんですが、僕は、座イスにもトランスフォームする収納バック(サーマレスト・トレッカーラウンジ20)をいっしょに購入。これでエアーマットが日常生活でも座イスとして活躍してます。
 コンパクトでありながら座イスと寝具を兼用できるのでオートバイのキャンプツーリングをやるときは、ぜったいに持っていきたいですね。
 僕が使っているのはラグジュアリーキャンプという比較的大型のモデルですが、快適性を少し犠牲にすれば山岳用の軽量コンパクトなものもラインナップされています。
 欠点は、やはり目を疑う値段でしょうか。でも出先で不眠に悩んできたつらさを考えると、他の選択肢は考えられませんが。
 日常生活ではニトリの3000円のふとんでぐっすり眠れるんですけどねー。
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 モンベルのシュラフは冬場に威力を発揮します。外気温零度でもへいちゃら。冬山で雪の中で眠れるように設計されている山岳シュラフですから、車中泊など余裕でしょう。奨めてくれたのは、スキー車中泊歴の長いつかさんです。
 汗をかいても、さらっとした肌ざわりで、収納すると水筒ぐらいの大きさという超コンパクト。重さは、まさに羽毛。
 ひとつだけ難点は、収納がすごーーく難しいこと。最初から気を抜かず、きっちりきっちり潰してまるめていかないと、何度やっても収納袋に入りません。こういう忍耐と緻密さののいる作業は、女の人は苦手みたいです。もっぱら僕の仕事です。
 このmont-bell(モンベル)U.L.アルパインダウンハガーはどのぐらいの低温に耐久したいかで細かい設定から選ぶことができますが、車中泊には#5程度でいいのではないかと思います。また、ショート、レギュラー、ロングから選べ、ジッパーの開きも左右から選べます。まさにプロ仕様ですね。
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