2010年のベストグッズ賞

 2010年の市原家でのベストグッズ賞(選考委員は私、妻、娘)は、妻と私の圧倒的な推挙により、マキタ社製業務用クリーナーに決定。
 同社の家庭用モデルは以前から使っていましたが、掃除革命というぐらいに掃除機の出番が劇的に増えました。やっぱ手軽さって、だいじ。この機種の導入によって、ダイソン掃除機の方はほとんどオブジェと化しています。もともと、出し入れが面倒くさくて稼働率は週1回程度でしたが。


 もはやコードレス以外の掃除機は考えられません。スナイパーが銃をおさめるような細長なキャリーバッグを買って、ときどきクルマにも持ち込んで掃除しています。さいきんは実家に帰省するときも持って行ってます。
「じぶんの掃除機をもってくるやつも、めずらしいな」
 と笑われますが、実家のわんちゃんの毛が床で舞っているのを黙って見過ごせないのです。掃除中毒でしょうか。


 さて業務用モデルですが、家庭用が7.2Vだったのに対し、倍の14.4Vのバッテリーで吸引も強力になりました。(2010年現在、18Vモデルも登場)
 また、バッテリーは同社が強いシェアを持つ業務用電動工具シリーズとも互換性のあるリチウムイオン。
 急速充電器で15分で満タン。(家庭用は6時間ぐらいかかった)
 継ぎ足し充電オッケーもうれしい。(家庭用は継ぎ足しをやるとバッテリー性能が低下する)


 ゴミパックは家庭用とちがって、ありません。カパッとカバーを開けて、ゴミを捨てます。業務用ですからね。いちいち紙パックなんか買ってられないということでしょうか。
 しかし特に不便は感じません。まいにち使っているため、けっこうな頻度でゴミ捨てしているので、紙パックだったら逆にストレスかも。


 あと細かなちがいとしては、LEDライトがついていること。ボタン半押しでライトだけの点灯も可能。家庭ではいらない装備と思ってましたが、クルマのシートの下とか、天袋の奥とか、案外このライトが役立ったりしています。


 具体的な吸引力は500円玉を吸い込むレベルだそうです。
 実際に使った感じでは、フローリング上では水滴も吸い込めます。
 毛足の短いカーペットなら、それほどごしごしやらなくても髪の毛など吸い込めるぐらい。さすがにそれ以上の仕事はダイソンの出番でしょうが、うちは毛足の長いカーペットはないので、事実上、お蔵入り。


 仕事のあいまに、つまり1時間おきに掃除機をかけるようになりました。掃除というより、息抜きにちょうどいい感じ。ちゅるちゅるっとフローリング上の髪の毛を吸い込むと、なんかスカッとするんですよね。


 あと夏場の意外な使い方として、家のなかに進入してきた虫の捕獲機として使っています。殺虫剤を使わなくてもいいので、部屋がべとつかなくていい感じ。ちいさい虫やカメムシなんかは飛行中でも吸い込めます。大きなハエは止まっているところを狙えば、吸い込めます。


 最後に欠点ですが、このモデルでよく言われているように、電源スイッチはオン・オフ式ではなく、ずっと押していなければならないタイプのボタン式です。これはけっこうネガティブな要素かなあと導入前は思っていましたが、いざ使ってみると掃除って、しゃーっと吸い込んで、すすっと移動して、しゃーっと吸い込んで、すすっと移動してのくり返し・・そのたびに指が離れてしぜんと電源が切れるので、疲れるという感じはなく、バッテリー節約になるのでかえってよかったかもと私は思っています。(※2010年現在発売されている新型では、強弱切替つきのスイッチ式のモデルも登場しています)


 もうひとつ、最大の欠点は重量ではないでしょうか。
 家庭用モデルを導入するさいに、1.1kg以下であることを重視しました。私の研究では、1.1kgを越えると「手軽さ」が急速に減ります。手軽さがなくなると、稼働率がぐっと落ちます。この1.1kg前後のラインは当家では重要な分水嶺なのです。
 しかし業務用はバッテリーを含めると1.4kg。
 これは正直、悩みどころでした。


 ところが、あるマキタショップがメーカー標準付属のバッテリーではなく、小型の薄型バッテリーに替えたセット商品を販売していました。重量1.2kg。これぞ求めていたもの。
 小型バッテリーとはいえ、10分は稼働するし、充電も15分ですむので実用上、困ったことはありません。


 ノズルひとつ、ホース1本からでもパーツを注文できるマキタは業務用工具ならではの安心感。消耗品としては、集塵室内のフィルターがありますが、水洗いできるし、そんなに交換する必要もないかなあという感じもします。とはいっても1枚80円程度ですので、心配な人は購入時にいっしょに買っておくといいでしょう。
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 また、あらたに紙パック対応モデルや、18ボルトバッテリー対応モデル(強弱切り替えスイッチつき)などもラインナップされたようです。マキタ社も家庭ユーザーを意識してきたということでしょうか。そういえば、あれれ・・マキタ社のホームページでいつのまにか「家庭用」に入れられている・・。