平常心

ハイエースに保存食を満載して東北に行こうといったら、家族にいやがられた。
気持ちがおさまらず、ひとりでスーパーに行って驚いた。
レトルト、ラーメン類の棚がぜんぶからっぽ。
缶詰がすこし残っている程度。
納豆は入荷予定なし。
米も高級米以外はなくなっていた。
長野、中越を震源とした地震も加わり、予震がつづいている。
ここもいつ本格的に被災するかわからないのだ。町ぜんたいが、どこか怯え縮こまっているような空気がある。
こういうときこそ平常心である。
そこで市原家は明日はへらぶな釣りに行こうといったら、家族にいやがられた。