浸透圧に冒された昼

天井に水面が映り水の夢
 浸透圧に冒された昼
小島なお『乱反射』)

 新聞でたまたま知った詩人。その表現に唸った。冒頭の引用は、17歳の女子高生のときの詩である。
 20歳、大学生にして初歌集を出した。

噴水に乱反射する光あり
 性愛をまだ知らぬわたし
小島なお『乱反射』)

歌集 乱反射

歌集 乱反射