【2013年5月 後継モデルNEX-VG30Hのレポートを別稿にアップしました!】
待ってました〜、ついに出てくれたかーという感じです。
2010年9月発売のNEX-VG10。
仕事の関係でビデオカメラは(見た目的に)重要な機材ですが、今まではコンパクトで高性能なXACTI HD1000(のちにHD2000)を使っていました。性能とボタンの操作性の高さが魅力のカメラですが、お仕事での撮影のときにこれを出すと、「あれ? 家庭用なの?」というかんじで、お客さんもどこかさびしそう。
しかしながら業務用だと、ソニーで40万〜、キヤノンで70万〜と高価で、ビデオはスチルカメラ以上に陳腐化が激しいだけに、単にプロっぽく見えるようにという目的からすると、ちょっと手がでませんでした。
今回導入したソニー社製NEX-VG10は、業務用っぽいスタイルながら、その実態は家庭用ハンディカム。ただ、レンズ交換に対応し、マイクも本格的です。(じつにプロっぽいふさふさのマイクカバーも付属)
標準装備のレンズが実質35mm〜350mm相当のズーム。
つまり一本で風景からスポーツまでカバーできます。
Xactiでは望遠時に手ブレがすごくて、手持ちでは厳しいものがありましたが、NEX-VG10は見た目とちがって軽量であることと、ファインダーを使った三点支持ができること、手ぶれ補正がしっかりしているおかげで、けっこういけます。
ズームがボタン式ではなく、リング式なので、ズームでいらいらすることもありません。フォーカスもリングでのマニュアル操作もしやすく、オートフォーカスの誤作動に泣かされることもなし。
ただし、家庭用に慣れている人だと、ボタンでのズームができないことはデメリットと映るかもしれません。
見た目はごついのですが、実際に手に持つと、あれっというぐらい軽量。同程度のズームレンズを装着した一眼レフの半分の重さで、フットワーク軽く動けます。
うれしい誤算は静止画性能の高さ。
マニュアルの設定もしっかりしていて、一眼レフに近い使い方ができます。
そして驚きなのが、連射性能。
これって、ほとんど一眼レフ?
ミラーなどないはずなのに、ミラーアップっぽい音ばかりか、手に伝わる振動まであります。(動画参照)
これは電気的な演出なんでしょうか。
欠点としては、ムービーから静止画への切り替えがやりにくいこと。ムービー撮影中の静止画撮影もできないようです。Xacti HD2000だと、動画と静止画の撮影ボタンが独立していてじつに快適。ムービー撮影中の静止画撮影もかなりよく使う機能だけに・・。
それと中級者以上がよく使うスポットフォーカスですが、スポットフォーカス時のオートフォーカスの精度が低く、ピンボケしやすいように感じました。焦点が合うまで、しっかり確認する必要があり、時間もややかかります。通常はスポットフォーカスを使わず、マルチフォーカスにしておいた方がいいのかもしれません。
電源オンから起動までの時間も、ちょっと長いですね。
あとは設定などの操作をするために、いちいち液晶モニタを開かなければならないことも残念。各設定の操作性がわるいことは、業務用ならば致命的ですが、家庭用ですからデザイン優先でしかたがないのかもしれません。
SONY レンズ交換式デジタルHDビデオカメラレコーダー VG10 NEX-VG10/B
- 出版社/メーカー: ソニー
- 発売日: 2010/09/10
- メディア: エレクトロニクス
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