ナブラ撃ち


今朝も出漁する。午前4時10分出艇。
このところ釣況が悪く、さらに今朝は潮の流れが強すぎて釣りにならない。
長潮ということもあり、日の出から「下げ七分」のわずか1時間のチャンスに賭けたが、二度、アタリがあっただけ。午前6時には潮止まりとなり、今日は納竿かと思ったとき、左前方10m、何の前触れもなしに突如、ナブラがわいた。

このときのために用意しておいたナブラ撃ちスペシャルに持ち替え、一投目。
ノーバイト。
巻き上げているうちに、ナブラはあっという間に艇の後方20mへと移動。
神出鬼没のナブラだ。タイミングが命。
艇の向きをかえる暇もなく、バックキャスト。
後方で着水した感触と同時に、竿が絞られる。
見えないだけに焦った。後ろに向かって竿が曲がり、竿をかつぐようなかっこうになる。しかし魚に引っ張られて艇の向きが180度転回。
ここから勝負。
竿をしっかりと持ち直すが、糸を巻けない。
リールが唸りを上げて糸がどんどん出ていく。
ドラグを少しずつ締める。
それでも糸は止まらない。
艇が引っ張られる。
さらにドラグを締める。
いい案配、と思って巻き上げに集中していると、ふっと力が抜けた。
に、逃げられた・・。


家に帰って細君と朝食。一夜干しにしておいた昨日の獲物を焼いて食べた。
顔についた潮の味がなんともしょっぱい朝飯だった。

ナブラ撃ちスペシャル

いつわいて出るか分からないナブラのために、限られた艇内スペースを割くわけにはいかない。かといって神出鬼没のナブラに対して、迅速に遠投体勢をとらなければならない。両立させるために考えたのが、トラベルロッド。ふだんは50cmの状態にたたんでおき、いざ、ナブラ出現となれば数十秒で体勢がとれる。
エーテック社製のトラベルロッドはバットパワーもあり、40gまでのルアーやジグをキャストできる。またロッドの硬さを生かして、100g前後のジグを使ったバーチカルジギングにも対応できる。
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