2012年のベストグッズTOP3

2012年、もっとも使えたグッズのTOP3。
第1位 マキタ社製 業務用ハンディ掃除機
世界に誇れる日本のソフトパワーとして注目が集まった新幹線の掃除のおばさんたち。「おもてなし」の輸出時代が来るのか。
このおばさんたちが使用する掃除機と聞いて、導入したのがマキタ社のコードレス掃除機。
以来、5年。モデルチェンジをするごとに3機種を追っかけてきた。市原家の使えるグッズ大賞5年連続受賞である。
とにかく使える。毎日使う。2時間ごとに使っている。掃除というより、ほとんど趣味化している。仕事のあいまに息抜きがてらに使うと、心が晴れ晴れする。クルマの掃除にも使える。長期遠征にも持って行く。実家は部屋で柴犬を飼っていて、抜け毛が気になって仕方ない僕は、帰省するときにまでこの掃除機を持って行く。ついには実家の父がこの掃除機の最新機種を買ったり。旧型機は離婚した実母が使っている。一族の心はすっかりこの掃除機に魅了されている。
しかしながら、2012年現在、元祖・新幹線お掃除レディースが手にしているのは、掃除機ではなく、なんと箒(ほうき)である。究極のグッズはやはりそこに行き着くのか。



第2位 グローバルナイフ社製の包丁
グローバルナイフはドイツのブランドかと思っていたら、なんと新潟県の金属加工会社の製品だった。(吉田金属工業株式会社
日本で生み出され、その名のとおり世界で評価を受けた。(もちろん国内でもグッドデザイン賞をはじめ高い評価を受けている)
特長はずばり、刃と柄が完全な一体モノ。料理用のメスだ。
持ち味はややずしりと手に馴染む男性好みの重量感。女性にはやや重いと感じるかもしれない。
包丁といえば柄が腐ったり、つなぎ目の部分が何かと汚らしくなってしまうものだが、完全一体ステンレスのグローバルナイフはそんな心配もない。医療用メスと同じステンレスを使っているとのことで、切れ味が持続する。
とはいっても、そもそも最初に使った第一印象は、そこそこ切れる包丁という程度。
ブラックジャックが悪漢相手に振りまわすメスさながら、シパッと切れるのかと期待していたので最初はちょっぴり寂しい気もしたが、じつはこれはコレデイイノダ。包丁は、切れすぎるのも普段使いでは神経質になって疲れる。またよく切れる包丁はその分、刃がなまりやすい。
グローバルナイフは、そこそこ切れるがそこそこ維持される、という、常用包丁としていいラインをついている。
使用して3年。
刃は1ヶ月に1回ほど砥石で研ぐ。スピードシャープナーは便利だが、グローバルナイフの鋭く切り立った刃をなまくらにしてしまうとのことで、砥石を使う。グローバルナイフは質感が高いので、研いでいると気持ちがぴしっと引き締まる。刃が固いので他の包丁より時間がかかる。グローバルナイフに比べれば、他の包丁を研ぐのは気楽なものだ。で、ついでに、という気持ちで他の包丁も研ぐ。
こんな感じで研いでいれば1000円の包丁だって切れるようになる。
グローバルナイフの真骨頂は、まさにそこにあるのだ。一本買うだけで、他の包丁も、家の中のありとあらゆる刃物がシャープに生まれ変わる。けっきょく、いい道具とは人間側の意識を変える・・それに尽きるのだ。

GLOBAL 文化 刃渡り18cm G-4

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第3位 ティファール社製の電気ケトル
これも、とにかく毎日、何度も使っている。導入から2年。不満はゼロ。
ということで、毎年、トップ3は不動のまま。驚きもなく、新鮮みもない紹介となってしまったが、ほんとうに良いものというのは、案外、シンプルなものなのかもしれない。

T-fal 電気ケトル アプレシア プラス カフェオレ 0.8L BF8051JP

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