ピンクのまやかし

昨年末、クルマ業界に激震を走らせたピンククラウン。
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消費者も専門家も、まさに賛否両論まっぷたつ。
実は、業界では異例といえるマーケティング部主導のプロジェクト。
マーケティングとして見れば大成功といえそうだ。
ピンクに、トヨタがこのところ訴えている「RE BORN」への強い決意をこめたということ。
しかしそれだけでは歴史あるクラウンのピンク企画は通らない。
そこで、ガンコな開発陣にこう説明することにした。
これは、ただのピンクにあらず。メキシコ建築家ルイス・バラガンが造形する壁の色がモチーフなのです。
一同、納得・・というのは勝手な想像だけど、先日、医療系システムのインターフェイスデザインをオールピンクで作ったとき、社内プレビューで「まじ?」という反応だった。
あのとき、言うべきだった。
「これ、ただのピンクじゃなくて、ルイス・バラガン」
オレンジなら、
「ああ、これ、ゴッホですよ。ゴッホのオレンジ。ははは」
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