獣は北へ(9) 初高速&初給油&初パーク&ライド

cippillo2005-07-16

 北の冒険にむけて、いやいやながらちょこちょこクルマの運転の練習をしてきたが、実戦版の卒業検定を行なうことにした。課題は、
●給油
●高速道路
パークアンドライド
ヒルクライム不動峠
 課題走行の目的地は筑波山不動峠。免許をとったら、いちばんやってみたかったことだ。
 6時半出発。まず給油。前日にワイフから給油口を開けるレバーの場所を聞いておいたので、だいじょうぶだった。オートバイと違って、吸い込まれるようにどんどんガスを呑む。あいたたた、財布が痛い。
 常磐高速にのった。まっすぐ走るのが至難のワザ。右へ左へふらふらする。まっすぐ走ろうと神経を集中しようとすると、手ががくがく、足はつりそう、やがて動悸がしてきた。なんなんだこりゃ、じっとしてられない症候群か?! 笑いごとじゃなくて、まっすぐまっすぐと意識を前に集めると、無性に腕とか足がぴくぴくしだして、あちゃーまた左いっとる、わおおぅ、次は右だ・・ってな調子で、ぜんぜんまっすぐ走れない。速度は90キロぐらい。とてもじゃないが追越車線などでられない。最後の土浦北インターまでの50kmほどをずっと左車線で走った。
 そういえば、オートバイだと高速道路でも右へ左へ縫って走ってたし、ハイウェイダンシングだわあとか、まっすぐ走れないんですかなどと言われたし、そのときは笑ってたけど、笑いごとじゃなくて、真剣にじーっとできないんだ、まっすぐ走れないんだなあ。
 そんなことを考えていたら、反対方向に降りてしまった。
 もどり道、迷い道、すれ違いもできないような田んぼの中のへんな道とかを本気で泣きそうになりながら走り抜け、どうにか筑波山ふもとの無料駐車場に到着。ちょうど1年前に、はじめてチャリンコでツーリングに来た場所*1だ。
 あのときはレストアしたばかりの三連勝号でも上り勾配を攻めきれず、不動峠を目前にしてダウン。最後は自転車を押してのぼった。1年後の雪辱戦である。インプレッサから北海道仕様のルイガノを降ろし、ザックになめたパンツ姿でスタート。
 平均勾配5〜6パーセント、心拍は150〜160をキープし、4kmの登坂。20分であっさりのぼれた。うーん、1年前はなんでのぼれなかったんだろう??
 途中、2機のチャリレーサーとすれ違ったとき、あいさつしてみたが、バーハンのミーハーな赤ルイガノとなめパン、ザックのお気軽ルックのせいか完全に黙殺された。ここ不動峠はストイックなロードレーサーたちの聖地。しかたあるまいね、なはは。
 下りは慎重に速度を落とし、10分ほどかけて汗を揮発させながら下山。煙草も吸わずに撤収作業を行ない、元来た道をインプレッサでいっきに帰還。ほどよい疲労で神経がアルファしているせいか、帰りの高速はけっこうまっすぐ走ることができた。心の平安がたいせつ。
 9時半に帰還し、昼過ぎまで仕事。その後、プールで2km泳ぎ、地元新松戸の祭りに行った。このあと、小田原に向けて出発しようかと思案している。