引越本番

 午前8時前に引越屋が来た。あれよあれよという間に搬出終了し、10時前には出発。見送りにドカティ仲間の上野氏と、小学校PTA仲間のはるみちゃんが来てくれた。
 ワイフは先に熱帯魚入りの水槽を積載したインプレッサで出発した。俺は不動産屋に鍵を返却しに行ったあと、ドカティで小田原をめざす。昼前、小田原着。午後3時には搬入が終了し、午後4時までにはほぼ箱出しを完了。
 チャリ2台で漁港にむけて散策。途中、文学通りなる閑静な通りを抜け、10分ほどで漁港に着いた。魚市場に併設されたお魚センターは朝は早いが店じまいも早い。俺たちが一件の寿司屋に入るのを見るや、客はもういないと踏んだのか、まわりの店はすべて暖簾をしまいはじめた。近海物が好きな俺にとってはたまらない魚ばかり。アジがやはり美味い。
 北海道に行ったときも、カニ、ウニ、イクラよりも、スーパーで売っているようなイカ、ホタテの方に感激したものだが、庶民的な近海物大衆魚こそ、かえって美味いものを探すのが難しいかもしれない。
 こうなってくるとやはり地元のスーパーをのぞいてみなければ気がすまなくなってきた。家から数分のところ、国道1号線の裏手に青物通りという旧街道がいちだんとひなびたような奥深い通りを発見。北海道で鍛えられた嗅覚がうなる。虚飾にとらわれぬヤレた雰囲気、それでいながら地元の根強い支持に支えられた感じがする。
 野菜コーナーは松戸とあまり変わらぬ。そりゃそうだ。ネギは群馬だし、ナス、キュウリは千葉、埼玉産。輸送費の分なのか、いくぶん小田原の方が高い。
 期待の鮮魚コーナー。いきなりキマシタ! マグロが安い。アジも小田原産。身が厚い刺し身が8尾分入って350円。しかも美味かった。キズモノのキンメダイ開きが2尾で150円。キズモノでも味は同じ、美味かった。あとは舞阪産のシラスが美味かった。
 この日は波音を聞きながら深夜までインターネット、電話、コンピューター、シネマテレビの配線を行なった。設定がうまくいかず、インターネット、電話が使えないまま。明日、サポートセンターに聞いてみるしかなさそうだ。