近所の老舗記録! 今回は創業600年だ!!

 今日は娘が小学校の遠足だったので、キシリウムESを装備したORBEAオルカ号で離陸し、遠足ルートとおぼしき道を走った。班ごとの行動らしく、いくつかの小学生グループの「かっちょえー」という歓声を聞きながら娘を探した。石垣山の手前で最後端のグループのいちばん後ろにいる娘を発見。徐行して呼ぶ。
「こやりー*1
「あ、おとーしゃん」(さすがに人前では「ぱーまっちょ」とは呼ばないようだ)
「え、だれだれ?」と、いっせいに学童たちが見る。
 学童たちの感嘆の声を背に受けながら、じつに爽快な心もちで石垣山登坂。足のコンディションは悪くなかったし、ペース配分をうまくできた。眼下に広がる景色に、小さな青黄帽*2の隊列が見える。あいかわらず、いちばん後ろは娘だろうか。いけそうだという予感のまま、ついに8分台達成。8分37秒。
 仕事にもどり、あいまにプールとマラソン。漁港でマグロ2柵450円。最近気に入っているのは、チリ産サザエのパック。30個ぐらい入っていて450円。味は、ほぼサザエのつぼ焼き。安すぎて海外での資源乱獲が気になる。
 週末はワイフの実家に行くので、公文塾帰りの娘と合流して土産物を探してマラソン。お城みたいな建築のういろう屋へ入った。以前から気になっていた建物だが、中は半分がういろうの売り場で半分は薬屋という不思議なつくり。そういえばこの東海道筋は創業数百年の薬屋が多い。ここももとは薬屋だったのだろうが、ういろうと薬とは妙な組み合わせである。しかしそれにしても、一本600円のういろうを何本売ったら、この城郭風建築を維持して経営が成り立つのかと不思議だったが、創業600年とのことだった。小田原で見た最古記録。室町時代から地道にういろうを売っていれば城が立つんだなあ。
 もうひとつ、うちの裏通りを歩いた。毎日窓から見ていたが、この裏通りは魚介加工の工場、卸屋が並んでいる。石造りの道しるべに魚物横丁とあった。うちの半径100m以内に、鈴廣本店をはじめ、何件のカマボコ屋があるのか、あらためて驚いた。古風なつくりの建物(写真)に魅せられて店内に入ると、ここが籠清の本店だった。こんな駅から離れた裏手にあるとは。よほどマニアな観光客じゃないと気づかないだろう。歩いてすぐなのに住んでいる僕も気づかなかった。いちばん高いカマボコは一本1500円。でも材料は小田原の地魚ではないそうだ。地魚のアジでつくったカマボコと、ブラックカマボコがおもしろかったので詰め合わせてもらった。こちらはわりかしリーズナブルだし小田原らしさでオススメだ。このとき試食させてもらったカマボコが、小田原に移住してはじめて食ったカマボコとなり、今日はあらためて近所の再発見になった。
 そういえば、家から2kmの箱根ターンパイクや伊豆方面は、まだ一度もオートバイで走っていない。引越す前は、もう猿みたいに毎日通うことになるかと思っていたが、いざ地元の人間になってみると、どちらかといえば避けて通りたい危ない道というイメージになった。気合を入れて遠くから来るから、日常と離れたワザができたのかもしれない。予想もしなかった心的変化だ。

*1:娘の愛称。id:cippillo:20051020の記事参照

*2:小田原の小学校では、運動帽として、赤白帽のほかに青と黄色の青黄帽というものを使っている。僕もはじめて見た