氷上のタイツマンはやめだ

スケートは楽しいし、愛している。だが正直なところ、少し馬鹿げているように思う。タイツをはいて氷の上を滑り回るために、生涯を費やすなんて。でも僕はスケートが速いおかげで、寄付を集めたり、世界の問題に注意を呼びかけたりできる。大きなことを成し遂げたら、世の中のためになることをしよう。
(ジョーイ・チーク「朝日新聞2006/2/14夕刊」)

トリノオリンピック注目の男子500で、ただひとり1回目2回目とも34秒台をたたきだし、他から飛び抜けて金メダル。
そのジョーイ・チーク(アメリカ)は金メダル報償金をスーダン難民のためにさっさと寄付。この五輪で引退し、タイツをはいて氷の上を滑り回るかわりに、経済学の勉強を再開するそうだ。突き抜ける悦び。