書き上げて、ぶっ倒れる

 今日は東京四ツ谷でNKロケッツの部昇格記念パーティー&アイアンマンジャパン報告会があるので、昨日はアイアンマン参戦記を急いで仕上げた。仕上げたといっても、草稿レベル。
 仕上げてインターネットにアップしたら、熱が出て寝込んでしまった。目覚めたのは18時間後。熱は下がっていたが、咳が出る。

・五島の風景・風物・情趣が描けていない。
・出発後の九州までの道のりが入っていない(そもそも入れるべきか、思案中)
・「脳外科医」は語から受ける印象が実像に合っていないので、実名にしたいが、本人許諾必要(仮名も検討)
・草稿を読んだ人から「つづきは?」の声あり。
 ゴールではじまり、出発で終わる構成に無理があるのか、書き方に問題があるのか要検討。
・引用部分が冗長(リンクで別記事にすべきか?)


 今回のIM記は苦戦している。一ヶ月近く書き、草稿は100枚を越えていた。
 それを刈り込んで、体裁をつけてアップしたが、課題はいまだたくさん残っている。
 今までのトライアスロン4部作のうちの3本は、勢いだけでいっきに書けた。
 レースの過程をトレースすればよかったので、完走後の高いテンションを原動力にいっきに書けるタイプのものだった。
 今回は、とても困ったことに、終わってみると、レース自体に関して、書くべきことがほとんどなかった。泳いで、自転車に乗って、走った。それだけだ。
 アイアンマン完走をずっと夢みてきたのに、いざスタートが切られると、レース自体はそんなに重要でなくなっていた・・というか、スタートするに至るまでの長い過程、そこにすべてがあったというのが、偽らざる実感だった。
 そこで本来はレースのハイライトとなるべきゴールの瞬間を、あっさりと冒頭にもってくる案が思い浮かんだ。
 さらに出発前夜に書いた「おやすみ」で終わるブログ記事・・やることを全部やったという、すがすがしい文体と、グロテスクなさざえの写真の妙味・・これを最後にもってこようと思ったのだった。この記事を書けた時点で、もう自分の中ではおそらく、アイアンマンは終わっていた。
 今回の五島列島での主役は、美しい景色、温厚な人々がもたらす情感、思いがけぬ出会い、にある。そこに力点を置いて、うまく表現したかった。しかしいちばん描きたいことは、えてしていちばん難しく、うまくいかない。
 熱で集中的に寝込んだことが、かえって心身ともに強制リセットがかけられたような清涼感がある。
 フレッシュな心身で四部作を完全に仕上げていこうと思う。