HV(ハイブリッド)オープン・スタイル

 小田原の平野部をぐるっと取り囲む外輪山のワインディングロードを、軽自動車でドライブ。娘と。
 マニュアルの軽自動車は、ぶいーんぶいーんとエンジンを回せるので、オートバイみたい。オープンカーにすれば、風と光もなおさら。(ふたりしか乗れないところも、荷物を最小にするために頭を使うところも)
 オープンカーに乗っていると、乗り手がカッコいいカッコをすることは義務であると思った。
 しかしその理想とはうらはら、現実はランニング用のasics社製フラッタリングキャップ(元日本兵みたいなスダレのついたカッコわるいやつです)、釣り用のshimano社製偏光グラス(クリップオンのメガネつきで、はっきりいって悪玉オヤジみたいです)、specialized社製チャリ用グローブ(フライフィッシングにも使っているので魚臭いです)、mizuno社製マラソンレース用シューズ(全身のちぐはぐ感にトドメを刺してくれてます)という、なんともハイブリッドなスタイル。
 すれ違うオープンカーに乗っている人は、見る人見る人みなビシっとキマッているし、僕のは軽自動車とはいえ、あんまし非道いかっこうもいかんなあと思った休日だった。
 これまでもドカティ998にチャップスとか、BMWアドベンチャーにワンスターとか、TW200にレーシングスーツとか、ひたすらちぐはぐなカッコできただけに、今さら矯正がきくものかどうか。テンガロンハットを探していたりするし。え? やっぱ、なんかちがう?
 そもそも、ファッチョン以前の基本として、擦り切れて色褪せたトランクスとか、左右でロゴのちがうソックスとか、そのへんからなんとかしよう。