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浜に巨大な作業船

 目が覚めると、眼前の海に大きな作業船がいた。昨晩はいなかった。
「なんだか地中海みたいね」
 と細君が言った。
 朝食をとったあと、家族で海に行ってみた。近くで見ると、作業船はさらに大きかった。
 海は見わたすかぎりターコイズの絵の具を溶かしたような透明さのない不思議な色だった。絵を描いてみたが、じっさいに絵の具を塗ってみると、透明感がありすぎて、まるで違った色にしかならなかった。
 絵の具を溶かしたような・・という表現は、じつはちょっと違うんだと気がついた。春を溶かした色なんだろうか。