泥酔二日酔いデトックスで体調カンペキ。
8月31日。夏休み最後の日の思い出に、娘と平塚にむけて出発。
彼女はチャリ(ルイガノ)、僕はランニング。
月末は平塚の銀行に行く用事があり、前回も片道22キロをランニングで行った。帰りは電車。
ただ、今日はランニングでの往復にチャレンジしてみた。
小田原〜平塚間は、ちょうど箱根駅伝の第六区にあたり、ゆるやかな上り坂と下り坂をくりかえすコース。
10キロほど腹痛がきつかったものの、三度目なので往路は、それほど問題なく走りきった。
いよいよ未体験ゾーンの復路。
ペースは若干落ちたが、キロ5分20秒〜6分ペースぐらいでLSD。
この距離でも膝に故障的な痛みはなく、感謝すべきはAVONのグルコサミン。
一歩一歩が自己最長記録更新中の喜び。それが背中を押す。
しかし精神的には25〜30キロ区間が異様に長く感じた。
30キロを越えると、経験者の噂にたがわず、筋肉、間接が疲労で痛みだした。幸いにも心配していたクツズレはさほどでもない。そのかわり、パンツズレで太股の後ろが塩をすりこまれたように痛い。トランクスをはいてフルマラソンしてはいけない。が、30キロという山を越えたという安心感で、気持ちは軽い。
しかしここで腹痛がピークに。大量の汗でドライフィットのシャツもずっしり重くなり、腹に吸いつく。前面は時速10キロでずっと風を受けつづけているので、放射冷却で腹部がオーバークールになる。おなかを触るとひやりと冷たい。ベテラン選手の中にはサランラップを腹の前面に貼りつけて対処する人もいるそうだが、僕にも必要そうだ。やむなく下痢ピットイン。
出すものを出したあとは快調。
35キロを越えると、足腰はガクガク。が、幸い故障的な痛みはない。パンツズレをのぞいて。
このあたりからは気力だけでいける。いろんなところが麻痺して、かえってペースは上がる。
信号で止まるのが何よりきつい。一度止まると、動きだしにひどく苦痛が伴う。
ペースが上がると、また麻薬がまわって気持ちよくなる。
海と山と夕日。
往路でむしろへたばっていた娘のチャリのペースも、ここにきて上がっている。上り坂で立ち漕ぎなんかしている。あとで聞いたら、気分はツール・ド・フランス七連覇のランス・アームストロングだったそうだ。
サイクルメーターの方が正確だったので、最後は娘にカウントをしてもらって、42.195キロ完遂。
3時間38分(実走時間)。
これとは別に、信号待ちと補給3回(下痢タイム含む)のロスが合計41分。
家まで残り4キロほど残っていたので、歩いたり走ったりしながらクールダウン。最後の1キロは、娘のチャリに僕が乗り、彼女がランニング。寄り道して、スーパーで夕食の買い物をしたり、ヨーカドーで娘のパンツを買ったりしたので、家に帰ったのは午後8時前になっていた。
総距離46.2キロ。
フルマラソン完遂は、ほんとうに悲願だっただけに、ここ数年で一等うれしい強制的思い出づくりになった。
これもすべて前日の泥酔卒倒のおかげである。はからずも深酒デトックス理論の華々しい立証となったわけである。
しかしながら、今回はかなりの本数の煙草を走りながら吸っていた。煙草がなければ完走できたであろうかという疑問は残る。
特に後半は煙草なしでは厳しいものがあった。
通常の大会の規定では、煙草を吸ってはいけない、というものは見たことがないが、僕のような人間のために、煙草を正規の補給として認めてもらうことできないであろうか? エイドステーションの横に喫煙所などを設けていただけると、なにか堂々と補給をしている感じがして、ありがたいのだが。
※グラフは腕時計型GPS測距のため、誤差があります。42.195キロの距離は地図とサイクルメーターを基準としました。グラフでは37キロ地点にあたります。左縦軸(青ライン)はキロあたりのペース(分)、右縦軸(緑ライン)はコースの標高です。