横浜マーチで壮年ウォーカーにもまれる

 10月のさわやかな秋空の予感の早朝。
 ワイフと娘と僕は横浜で、ツーデイマーチ30キロの部のスタートを待っていた。
 マーチというものに参加するのは初めてだったが、ランニングしながら、途中でうまいものを食ったり、絵を描いたりして一日を過ごそうという目論見である。
 いざスタートが切られると、壮年ウォーカーらの強靱な歩みに引きずられ、けっきょくタイムアタックの様相となってしまった。わきあいあいという雰囲気からはほど遠く、話しかけなどすれば怒られそうな雰囲気。(実際、チャリで参加した娘は歩道で立ち止まっていて、邪魔だと怒られていた)
 ウォーキングはウォーキングで、彼らもまたストイックなアスリートなのだと知った。
 慣れていない僕にとっては歩くより走る方が楽なので、ずっとランニング。だが、先頭集団のウォーキングと、あんまりペースが変わらない。走るのが何だか罪悪だか恥だかのように感じられるほど、徹底的に一定のペースを刻みながら黙々と歩むウォーカーたち。
 マーチのコースはじつに起伏に富み、歩道橋をいくつも越え、公園の中の石段をのぼり、土の道を進む。そのたびに娘のチャリを担ぐので、かなりハードである。
 長距離走ははじめてのワイフも、壮年ウォーカーたちの強さに圧倒されている模様。
 4時間強でなんとか30キロを完走(完歩?)。いい刺激になったようだ。