6:47 九重フィッシングリゾート(大分県) 1133km

 東北の奥入瀬に匹敵する美しい深山幽谷の耶馬渓(やばけい)を経て、大分県九重へ。
 トラウトルアーの名作「ココニョロ」をリリースしていることで全国的にも名が知られる九州ナンバーワンのマス釣り場「九重フィッシングリゾート」に到着。
 気温18度、霧雨。フライマンにとっては鳥肌が立つほど絶好のコンディション。
 1日券を購入し、いざルアーイン。渓流の横につくられた青く澄んだ美しいポンド(池)2つが、完全に貸し切り状態。3回連続でバラし、4回目に塩焼きサイズのニジマスを釣りあげた。ルアーはやや反応が鈍いのでフライにスイッチ。
 ドライでいきなり爆発。ドライで釣れつづけるなんて久しぶりだ。サイズが小さめなので、ざくざく引っこ抜く。
 6番フローティングの遠投にスイッチ。マラブーでざっくざく。
 7番インター遠投にスイッチ。ハックル系でさらに爆縮・臨界突破。釣れすぎて休めず腰が痛くなってきた。
 けっきょく最強兵器ウーリーバッガーを一度も出すことなく、3時間で疲れ果てた。なぜ同じ場所で釣れつづけるのか。せっかく貸し切りなんだから、と上の池にも行ってみる。少し休みたくて、ひさびさにルースニングをやることにした。しかし投入した瞬間に食ってくるので、まるでルースニングにならない。
 もうあとはドライしかやらない、と制約をつけて釣りつづけたが午前11時でギブアップ。横を流れる天然の渓流に目をやると、ぎょ、魚影! で、活性高騰。
 川まで下りて行って、ドライを投げてみたら、二投目、岩陰からギラッ、バシャッ!
 針にはかからなかったが、心臓ドキドキ。アマゴかなあ。
 さすが天然の厳しさ、このあとは何回投げても気配なし。
 昼はゲストハウスで昼食。2時間ほど支配人のコミさんと話をした。
 ココニョロルアーをお土産に買おうと思ったら、納期3ヶ月待ちとのこと。なんとコミさんのハンドメイドだった。製作中のものを見せてもらった。
 この釣り場は2年前の水害で魚が全滅し、昨年まで閉めていたそうだ。もうやめようかと思うぐらいの大打撃だったそうだが、ルアーが全国で売れたおかげで、営業再開にこぎつけることができたのだと苦労話を聞かせてくれた。
 横の川にいた魚のことを訊くと、ウグイとのこと。なんだ、アマゴじゃなかったんだ。
 午後2時にコミさんに別れを告げて釣り場をあとにした。