アイアンマンから帰還

 昨日の朝、小田原に帰還したものの、まる1日、眠りこけてしまって、報告遅れましたが、無事、アイアンマン・ジャパン225km+五島列島クルマ自走往復2600kmを完走してまいりました。応援してくださった皆さん、五島のボランティアの皆さん、ありがとうございました。
 簡単な結果報告ですが、チームメイトの中川主将が約700名中102位の上位につけました。ハワイ世界選手権大会出場枠獲得まで、あと1人のところだったそうです。
 僕の方は酒の飲みすぎで前日に吐いたり、1週間のひどい睡眠不足で顔もむくみ、スタート前から「これ、ほんとにだいじょうぶなんかなぁ〜」とかなり弱気。スタート後も、チャリのメーターが早々に壊れて、なんかもうだめ・・チェーンが坂道で2度もはずれ、下り坂では予備タイヤを落としてしまったり、トイレに行こうとチャリを降りようとしてコケたり、ゴール後に貧血でよろけて点滴を受けたり、・・と、いろいろありましたが、なんとか日没前にゴールできました。(主将より35分遅れの11時間39分で174位)
 長崎から海を渡って遊びに来てくれたオートバイ乗りのサイノオさんご夫妻・・、埼玉の実家からクルマ自走で応援に来てくれた義兄、義父母・・、五島ナイトでお世話になったスナックのママとチーフも早朝から応援に来てくれたりと、サプライズの連続でもありました。
 五島の島はとても平凡な町という最初の印象は、島の人々と触れあううちに大きく変わってきました。町並みは平凡ですが、この島は、静かに日本人の心が残されているところだと思いました。特に、この島の小中学生、高校生たちの健全さに驚きました。それはまた、大人がしっかり大人として機能している証拠でもあります。
 アイアンマンという近来最大の目標(それはあまりに遠すぎて、長く、目標というより憧れでしたが)を終えて、へんな感じです。アイアンマンの称号を得て、いろいろ悪用したろという当初の邪念が霧消して、今はただ感謝と人間愛にあふれた宗教的境地三昧、体が2センチ浮いているような感じさえします。
 この37年間、自分はとても鬱屈した人間でありました。真のアイアンマンたち、そして心美しき五島の人々に会って、人間に対する厳粛な気持ちを強く抱き、今はただ、清く正しく生きていこう、という気持ちでいっぱいです。
 アイアンマンというのは、けっきょくのところ、肉体ではなく、その心に宿るものだったのか、という気もします。
 詳細な報告と写真は、また後日。
 とりあえず、たまった仕事に取りかかります。