瀬尾まいこの原作がよかったので、妻と映画の方も観た。
細君は原作を読まずにいきなり映画からだったが、泣いていたのでよかったんだと思う。
長い原作に対して映画の省略のやりかたが絶妙で感心した。省略を越えて「象徴」なのだと思った。映像ならではの強みもあったし、反対に原作がもつ文章ならでは味わいが損なわれている部分もあり、興味深かった。
エンディングは、省略の反対で、原作で終わったはずの部分から、かなり長い時間カメラをまわしていたが、これもひとつの象徴的な手法で興味深い。
父親役の俳優はカンペキにイメージとマッチ。また、ヒロインやヒロインの恋人をはじめ、学園生活の中高生たちは、中学生日記的な素人っぽさ(下手という意味ではない)で、じつにじつにみずみずしくてよかった。石田ゆり子の母親役だけはゴージャス&若すぎて、かなり?? だったので、唯一の残念。
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