2007年最後の大物

 娘の小学校も冬休みになったので、すそのフィッシングパークで2時間釣りをしてきた。
 しかし現地に着いてみると、フライリールを忘れたことに気づいた。羽虫に襲いかかるマスたちの饗宴のようなライズを目の前にしながら、フライができないなんて・・ガクゼンとしたが、たまたまルアータックルを2セット持ってきていたので、ルアー釣りに徹することに。
 ミニ渓流で一時間。小物がちょこちょこ釣れるが、根気のない娘はまったく釣れない。しかし渓流自体がおもしろいらしく、竿を放りだして遊んでいる。
 クリアポンドはテレビか何かの取材チームが来ていたので入らず、イトウをはじめ、大物狙いでマッディポンドで残り一時間を賭して、ルアーを投げる。
 しかし周囲の人も含めて、ほとんど釣れていない。
 しかも娘の使っているルアーは薄紫のスプーン。今まで一度も実績のないルアーだ。この状況では飽きて竿を投げだすのも時間の問題だった。そろそろ替えてやらないとかわいそうかな、とも思ったが、何せ自分もノーヒットでアタリルアーが読めない。
 とにかくまず何らかのベクトルを見いだそうと、数投ごとにルアーチェンジしていると、オレンジのクラピーでヒット&ファイト。でかい。ひさびさの大物のパワーに、ドラグが唸りつづける。
 と、娘も大騒ぎしている。バス用の硬いロッドが大きくしなっている。
 同時ヒット。
 しかし困った・・娘のリールに巻かれている糸は小物狙いの細いラインだった。もともと二人でルアーをやるつもりがなかったので、ロッドとリールがアリアワセのちぐはぐ。
 とにかく竿を立てつづけること、魚の動きを体で吸収するようにアドバイスするが、自分の方も糸を出されっぱなしで、あたふた。
 五分ほどの格闘の末に上がってきた二体のビッグトラウト。
 しかし、しまった・・備え付けのたも網が一本しかない。やむなく、苦労して二尾まとめキャッチ。
 娘のは体調50センチ弱のオス。口吻が湾曲した迫力ある顔つきで、超メタボ。(体高がすごい)
 僕のは今年最初にして最後の50センチクラス。ヒレピンの美しいメス。
 重さで網が折れてしまった。(写真)
 そのあとも、さんざんルアーを試してみたが、2ヒット、1ファイト、ノーゲットで納竿。
 フライリールを忘れ、あやうくボウズで終わりそうなところを、年の最後の最後に大物ダブルヒットはほんとにラッキーだった。
 ラッキーといえば箱根峠の自動販売機でジュースを買ったら、もう1本当たった。