SANYOのデジタルムービーは不当な扱いを受けていると思う。
だいたい、店でほとんど実物を見ることができない。ソニーやビクターは何機種も置いてある店でも、サンヨーは置いていない。あったとしても、なぜかムービーコーナーではなく、デジタルカメラコーナーの片隅に1機種だけあったりするぐらいだ。
以前は映像関係の仕事をしていて、ビデオカメラを回す機会も多かったので、操作性にこだわってムービー探しをしていたところ、千葉大学工学部と人体工学で連携して設計されたムービーに目がいった。それがこのザクティだ。
とはいっても、当初はムービーならソニーかパナソニックかビクターと思っていたので、サンヨーのビデオ〜? という懐疑心がなかったといったら嘘になる。
使ってみると、ガングリップは、すべての家庭用ビデオカメラはこうあるべきではないかと思うぐらいに使いやすい。
ボタンの位置なども絶妙。驚きはムービーだけでなく、静止画カメラとしての性能の高さ。
露出やISOなどの設定を頻繁に変更する方なので、これまで使っていたキャノンのハイエンドデジカメ(一眼レフではない)は重宝していたが、操作するたびに頭をひねって考えないといけない。シャッターチャンスを逃すこともしばしば。
これがサンヨーの方は直感的に指が動く。映りも良いので、結果として、キャノンのデジカメの出番がまったくなくなり、もはやデジカメを持つ意味なし、と悟り手放した。
ポケットに入るので、さっと出して、さっと撮れる。
このサイズで光学10倍ズームとフル・ハイビジョン撮影にも対応。マクロは1cmまで寄せられる。
どこに行くにも気軽に持って行く。おかげで傷だらけ。でも道具って、こうでなきゃと、傷もかわいい。
欠点としては、ズームの動きが粗い。手ブレ補正がイマイチ。といったところか。
外部マイクに対応するホットシューが装備され、純正オプションでワイヤレスマイクやワイド・テレの両コンバージョンレンズも出ている。フル装備すれば、業務用としても使えそうだ。
私が使っているのは1000だが、7月に後継機の1010も出た。こちらはスローモーション撮影にも対応しているほか、静止画の連射もできるようだ。ワイド側が室内で使う際に弱いので、ワイドコンバージョンレンズはいっしょに揃えておきたい。
(写真は純正ワイドコンバージョンレンズ・オーディオテクニカ社製外部マイク・マンフロット社製カーボン三脚&雲台を装着)
メーカーサイト
http://www.sanyo-dsc.com/products/lineup/dmx_hd1010/index.html
[rakuten:kuradashiya:10002460:detail]
[rakuten:e-naniwa:10002527:detail]