塔ノ峰登頂(動画つき)

 梅雨のあいまを縫い、第2回、塔ノ峰トレイルアタック。
 前回、迷いに迷って泣く泣く折り返した上水之尾溜池まで、今回はわずか20分弱で到着。
 その先はフラットな明るい林道。車両通行止めで、しかもひとっ子ひとりいないので、大手を振って走れる。熊除け鈴の音が尾根伝いの風にのる。
 後で分かったのだが、じつはこのルートも間違い。並行して正しい登山道があったのだが、遠まわりながら塔ノ峰には近づいていた。

 沿道にはドクダミの群落がつづく。濡れた白い花を傘にして、トカゲが顔をだしている。ときおり、つりがねみたいな形の変わった花を見かけた。

 調べてみると、半鐘蔓(はんしょうづる)に似ているが、葉のかたちと花の色がちがうみたいだ。花もこちらの方が大きい。数はわりと少なく、3kmぐらいの区間で群落はふたつほど。あとはぽつりぽつりと咲いているぐらい。誰か名前が分かる人がいたらおしえてください。(hiraさんからおしえていただきました。ホタルブクロというそうです)
 塔ノ峰の頂上をあっけなく足下におさめる。眺望はなし。この達成感の低さでは、家族向けではないが、地道なトレーニングルートとしては最適である。なんせ人もクルマも、やはりまったく影もかたちもない。
 塔ノ沢温泉まで下るが、道はけっこう急峻。竹林を経て、やがて寺の庫裏に出る。
 寺の表にまわると、とつぜんあたりを一色に染める紫陽花(あじさい)と色とりどりの観光客。茶屋も自動販売機もある。
 温泉で汗を流したいところだが、観光ではない。
 次回のターゲットである湯坂路(鎌倉古道)の入口を確認してから、帰還した。