海からの風がすっかり秋になった。
ロシヤ文学な秋である。そういえば、なぜかカラマーゾフBROSが流行した年でもあった。
少し山に入ると、しんと冴えた空気は冬の予感さえ感じる。
体育の日連休は晴れの特異日とあってか、ハセツネカップやツールド千葉など巨大イベントが目白押し。
ハセツネに落選した私は、連休前日から新潟に出発して、上越くびき野100kmマラソンに遠征。熊野100kmマラソンにつづいて、高校同期のオオイくんもいっしょ。
大会翌日は、朝早くに出立して「日本列島いちばん太いとこ横断・糸魚川〜浜松チャリツアー」に参加予定。ウルトラの翌日ではあるが、三年前から楽しみにしていた企画。一昨年、昨年と台風で流れてしまった経緯があり、なんとしても参加したいので、とりあえずチャリだけは持って行く。
今年から始めた登山も、これからの季節はなんといっても紅葉が楽しみである。
が、トレイルランニングというのも人の多い山では微妙だなあというか、「野を駆ける」という行為は完全なソロ(単独)においては哲学的美しさを讃えているが、他の人が歩いているところを走るというのは、どこか「そこどけそこどけ」的な、参勤交代的な傍若無人さをまとってしまうような気がしてしまう。これはサイクリングロードや歩道における、チャリと歩行者との関係にもいえる。
最近は他の人の姿が見えたら走るのをやめて歩き、追い越してからまた走るようにしている。
走りたいときは人のいない山に行けばよいのであるが、紅葉の名所など、どうしても人の多い山に行く際には、むやみに重い荷物を背負って足かせにする計を案じた。
ということで30リットルのカリマー社製登山ザックを使ってはいるのだが、この程度では、まだ足が走りたがってしまう。
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もう、ぜったい走れないぐらいの荷物を背負うといったら、これしかない!
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ということで、最近は山小屋に荷物を運ぶ剛力(ゴーリキ)さんが使うショイコを物色中。
ショイコ業界(?)トップのエバニュー社製のものは、いかにも「ゴーリキ」的な無骨な美学を貫いてはいるものの、ハーネスやフレームが荒々しすぎて、軟派なスタイルで近づこうとする者を寄せつけない厳しさがある。
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そこで次の、写真はドイツ製のショイコ。バックパックとして使いたいときには、別売りのシステムバッグと組み合わせることで、フレームザックとしても使用可というスグレモノ。
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さて、これで何を背負うのかというと・・ロードレーサーである。
登山口まではロードレーサーでヒルクライム。ショイコを背負ったロードレーサーを私はいまだかつて見たことがない。
そして登山口からはロードレーサーとレーサーシューズをショイコにのせて、山歩き。
マウンテンバイクを運ぶ輩はいても、ロードレーサーを背負った登山者を私はいまだかつて見たことがない。
ショイコのてっぺんには、クリートつきシューズと文庫本をチョイとくくりつけておくのがイキである。
文庫はもちろんロシヤ文学。
特集「ロードレーサーで行くGORIKI(剛力)スタイル」