モノレールマンの北海道旅行記2004

■6/30
今年は雨の中のスタートとなった。苫小牧上陸後早速蟹を買いにサンワールドへ。昨今の商品表記の問題の影響なのか今年からは「タラバガニ」「油ガニ」がきちんと分けて書いてあった。今まで価格の安価な「油ガニ」を「タラバガニ」と表記したり料理として出されていたのだから販売者はかなりの利益をあげていたであろう。全く腹立たしい話である。今日のニュースで報道していたが蟹の表記を偽っていた土産物屋が公取委員から排除勧告を受けたらしい。蟹についてはこのくらいにして次の目的地夕張へ。
鉄道の撮影地探しと法定速度きっちりで走るダンプの影響で夕張到着が14時近くになってしまった。ここでの目的は毎年立ち寄っているメロン屋への挨拶。簡単な挨拶で済まそうと思ったのだが店のおばさんと長話をしてしまい出発が15時前。本日の最終目的地帯広まではまだ遠い。豚丼ぱんちょうの営業時間(18:00閉店)を考えると急がなくてはならない。途中道の駅に寄りスタンプラリー用スタンプ帳と道の駅きっぷを手にいれた以外どこも止まらず先を急ぐ。
登坂車線のある区間で止まりそうな速度で走っているトレーラーを追い越し、不本意であるが十勝清水から高速を利用し帯広に17:40に到着。ぱんちょうに行って分かったのだが営業時間が19時までになっていた。結果論だが高速を使わずとも間に合っていたであろう。
本日の走行距離/242.1キロ
目撃した動物/なし
取り締まり/なし
 
■7/1
北海道晴れ!
そんな言葉があるかは分からないが、あの独特の青空はこう呼びたい。今日の目的地は釧路。真っ直ぐ行けば3時間位で着いてしまう距離なのだが、帯広近辺では買う物が多く時間が非常に読みづらい。
まずは六花亭本店へ。依頼されたお菓子の発送手続きの他にここでの目的は「サクサクパイ」を食べること。ちなみにこの「サクサクパイ」は本店のみの販売で発送も受け付けていない。次に向かったのが道の駅「おとふけ」、そして道の駅「ピア21しほろ」ここではスタンプの押印と道の駅きっぷの購入。
「ピア21しほろ」の後一旦戻るかたちとなるが柳月の工場兼販売所へ。ここでも依頼された物を発送。はじめて訪れた場所だったので店内を物色していたところ、期日限定「朔日(ついたち)餅」なるものが販売されていた。店員さんに聞いたところ毎月1日にのみ販売するという商品であった。やはり偶然にその日に当たったのだから買うのは当然であろう。
この時点で既に13:30過ぎ。当初予定していた道の駅「足寄湖」への立ち寄りを断念し池田のワイン城へ。ここではビンテージぶどうジュースを大量購入。
そして浦幌で本日の買い物の締め括り道内限定飲食品である「やきそば弁当」と「BOSSマイロード」、今年から販売になったのか「やきうどん弁当」を箱で購入。車が大分重たくなった。海沿いに出てからも天気は安定しており去年のような視界のない霧は出ていない。ただ海の方は多少荒れていて波打ち際で舞い上がった潮が風に流されて車のフロントガラスを曇らせていった。
18:30釧路に到着。
本日の走行距離/248.5キロ
目撃した動物/なし
取り締まり/浦幌町入り口付近でパトカーによるもの
 
■7/2
ん? 何時だ? 寝惚けながら時計を見るとまだ早朝4:30!
そうだカーテン閉めるの忘れてた! 会社以外でこんな時間に起きたのは久しぶりのような気がする。まあせっかく早起きしたのだから朝風呂へ…
道東の朝は7月といえども寒い。露天風呂へ通じる扉を空けた途端あまりの寒さに湯船まで走ってしまった。大分長湯をしたが朝食まではまだ時間がありすぎる。
暖まった体に眠気が訪れるまでに、そう時間はかからなかった。今度は携帯の目覚ましで目が覚めた。朝食を済ませ9時出発。まずは道の駅「阿寒タンチョウの里」へ。
続いて道の駅「しらぬか恋問」へ。それぞれスタンプと道の駅きっぷを手に入れ和商市場へ。ここでは千尋君をはじめ他に頼まれていた魚をいつも行っているお店から発送。一年ぶりの再会に会話がはずんでしまい、あっという間に午後2時に。お店の方の御好意で頂いたホタテの刺身といかの沖漬けは最高の昼食となった。和商市場を後にし次は道の駅「厚岸グルメパーク」に。当初の計画だとこの後道の駅「スワン44ねむろ」、「らうす」を通りウトロに向かう予定であったが断念。そのまま進路を北に。
通り道にあった道の駅「摩周温泉」と昨年立ち寄っている「くりーむ童話」でアイスを食べウトロに着いたのが18:45。
本日の走行距離/277.9キロ。
目撃した動物/エゾシカ。
取り締まり/なし。
 
■7/3
知床滞在2日目。今日も北海道晴れである。今までならここで次の目的地へと向かうので時間的制約が出来てしまい、ゆっくり見て周る事が出来なかった。しかし今回はここでもう一泊するので何でもできる。まずは前から気になっていた観光船知床岬コースに乗ることにする。が、鍵を預けにロビーに降りたところ観光船運行状況掲示板に「欠航」の文字が… どうやら波が高いらしい。こうなると逆に時間があまりすぎる。海が駄目となると山しかないのでフレペの滝に行ってみた。
知床自然センターから片道20分程の距離だが知床連山の山なみや海にダイレクトに落ちる滝の姿は圧巻であった。ここはまた訪れてみたいと思う。ついでに同センターで羅臼湖について聞いてみたところ、午前中に出発しないと厳しいとのこと。こちらは来年に行ければ行ってみたい。
昼過ぎになり再度観光船の会社に問い合わせると14:30の硫黄山コースは出港するとのこと。再びウトロに戻り船に乗ることにした。僅か1時間の乗船だが陸からは絶対に見れない風景を見ることも出来たし満足のいくものであった。
本日の走行距離/10.1キロ。
目撃した動物/エゾシカ。
 
■7/4
昨日あんなに天気が良かったのに今日は一変して朝から曇り。窓から見える知床連山も上の方は雲がかかっていて見えない。今日観光船に乗る人は退屈ではないだろうか。
宿を出発して最初の目的地カムイワッカの滝へ。五湖入り口付近から林道に入り2キロ程進んだ場所で車が大量駐車中。もしや!と思い脇に置いてあったカメラを望遠に付け変えファインダーを覗いてみると、やはりヒグマであった。100メートル位先の木の陰で草を食べている。時々我々人間を警戒しつつも悠然と食事を続けている。
時々こちらを見た時の眼光の鋭さはファインダー越しに見ていても血の気が引く。流石猛獣である。20分位たった頃であろうか、ヒグマは突然木に登り始めた。その巨体からは想像も出来ないほどのスピードだ。あっという間に姿が見えなくなってしまった。「静かに食べさせてくれよ!」そんな声が彼?から聞えた気がする。これ以上深追いすると危険なので現場を後に…
進むこと30分、谷間から湯気が上がっているのが見えてきた。カムイワッカの滝である。日曜だからであろう駐車スペースは全く見付からない。
結局カムイワッカの滝は見ることができず知床大橋で引き返す事に… 次回は平日に来たい。
知床峠を越え道の駅「らうす」に着いたのが13時過ぎ。簡単な昼食とスタンプ、道の駅きっぷを手に入れ、次の道の駅「はなやか小清水」「メルヘンの丘めまんべつ」へ。なぜだか夕方になると道の駅巡りばかりでほとんど観光をしていない。
本来ならば道の駅「めまんべつ」の後に本日の宿、温根湯温泉に向かえば早いのだが今夜は夕食を頼んでいない。夕食を食べに常呂に向かう。
ここには毎回行っている喫茶店があり、そこのカレーが絶品なのである。
喫茶店で食事を終え宿へ。
本日の走行距離/319.8キロ。
目撃した動物/ヒグマ、エゾシカ、キタキツネ。
取り締まり/なし。
 
■7/5
昨日の夜から降り始めた雨は上がったが、空は相変わらず暗い。午前中に予定していた撮影を中止し道の駅巡りに。
ここで道の駅スタンプラリーについて触れたいと思う。このスタンプラリーは全国で開催されており各ブロックによりそれぞれスタンプを押す以外にルールが異なる。昨年の例をあげると関東は長野北部等が入る広範囲にもかかわらず期間が短い。また休館日や営業時間外にはスタンプを押す事ができない。北海道は期間が長く休館日、営業時間外でもスタンプをトイレに置いたりスタンプを押した紙を置いて対応していた。
また道央、道南、道東、道北のエリア毎にエリア完全制覇賞というのがあった。今年に関しては関東の詳細は不明だが、北海道も昨年の関東と同じく休館日、営業時間外には押せなくなってしまった。そのかわり全駅完全制覇を2006年3月まで持ち越すことが可能となった。
ちなみに東北はスタンプ帳が有料だが休館日、営業時間外にも完全対応し地図も付いてくる。ただし期間が短いうえに範囲が広く応募資格に達するまでのスタンプ数が20という厳しい条件である。
どのブロックが一番楽かはなんとも言えないが完全制覇を目指すのだったら復数年に対応している北海道がよいのかもしれない。
本日はハプニングもとくになかったので立ち寄った道の駅の順番のみを書いて終りにしたいと思う。
1.「おんねゆ温泉」、2.「りくべつ」、3.「あいおい」、4.「美幌峠」、5.「サロマ湖」、6.「中湧別」そして紋別に。
本日の走行距離/322.5キロ。
目撃した/動物なし。
取り締まり/レーダー付きパトカーによるものと覆面によるものの二箇所。
 
■7/6
今日は朝から雨である。気温も低く晩秋の頃の関東のようである。晴れていれば宗谷岬を周りオロロンラインまで進む予定であったが今日も道の駅巡り。
「オホーツク紋別」から始め「香りの里たきのうえ」「おこっぺ」「おうむ」「マリーンアイランド岡島」そして「ピンネシリ」に着く2キロ程手前、ついに警察の御厄介に…22キロオーバーで点数2点、反則金15000円を払うはめになってしまった。明日から気を付けなくては…
運が悪いことは続きどこの宿に電話しても満室である。
車中泊を決めかけ最後に電話した道の駅「さるふつ」の併設ホテルでようやく予約が取れた。明日はここからスタートとなる。
本日の走行距離/271.1キロ。
目撃した動物/なし。
取り締まり/自分が捕まった以外なし。
 
■7/7
相変わらず雨が降り続いている。東京は猛暑が続いているようだがこちらは日中でも15度を下回る日が続き上着を着ていないと風邪をひきそうだ。こうなるとまた道の駅巡りをするしかなくなってしまう。まずは泊まったホテルに併設されている「さるふつ」から始まり天塩山地を越え、内陸にある「なかがわ」へ。ここから一旦日本海側に出て「てしお」、「富士見」とまわり再度内陸に。「おといねっぷ」、「びふか」 の順で南下。ここで40号線からそれ「ほろかない」へ。ここは日本一のソバの生産地として知られている。
ソバといえば先ほど立ち寄った「おといねっぷ」の近くにあるJR音威子府駅は日本一美味しい駅ソバとして有名である。
幌加内から左折し小高い丘を抜け旭川市街の外れを通り「とうま」へ。あまり知られてはいないが、ここは「でんすけスイカ」という真っ黒なスイカの産地である。「とうま」を後にし、本日の宿泊地美瑛に。18:00到着。
本日の走行距離/394.3キロ。
目撃した動物/キタキツネ。
取り締まり/なし。
 
■7/8
もう何日間青空を見ていないだろう。これでは美瑛に泊まった意味がなくなってしまう。まあ空に愚痴を言っても仕方がないので、とりあえず来年の撮影スポットを探しに丘巡りへ。数年前始めて美瑛を訪れたときは、観光客も少なくどこででも写真が撮れたものだが、近年では大分観光化されており有名な箇所には駐車場まで出来ている。静かな頃が懐かしい。
夕方までゆっくり場所探しをし、定番の道の駅巡りへ。「あさひかわ」から始め「ハウスヤルビ奈井江」「たきかわ」「うりゅう」「サンフラワー北竜」の順で周り旭川到着21:30過ぎ。道央圏は閉館時間の遅い道の駅が多く助かる。
本日の走行距離/294.3キロ。
目撃した動物/キタキツネ。
取り締まり/なし。
 
■7/9
どう見ても梅雨である。雨も勢いを増している。今日は後輩がこちらに来ると言うし、ゆっくり出発しよう。
まずは消耗品を調達するため旭川駅前に移動。買い物終了後「男山酒造」で頼まれていた酒を購入し後輩との待ち合わせ場所道の駅「あさひかわ」へ。 ここで昼食を取り、今まで三冊で行っていた道の駅スタンプ帳のうち一冊を渡しそれぞれ別方向に。彼は帯広に向かうらしい。私の方は昨日閉館時間の関係でスタンプを押すことの出来なかった「ライスランドふかがわ」へ。
この時点ではまだ行き先も決めておらず、どうしようと考えていたが、携帯の旅の窓口サイトを見た所ニセコ薬師温泉が空いていた。二日間も温泉に入っていなかった事もあり即ここに決定。時間はすでに15時、距離もあるので高速を利用する。小樽IC到着17時。ここからは国道5号線を使い小沢から道道に入る。通称「ニセコパノラマライン」と名前の付いている道路であるが今日は濃霧のため全く見えない。晴れていれば絶景だったであろう。慎重に運転し19時宿に無事到着。
本日の走行距離/279.5キロ。
目撃した動物/なし。
取り締まり/なし。
 
■7/10
予想してたとはいえ多少期待している分現実を見たときの落ち込みは大きい。今日も曇り。多分南の方から集まってきた雲が十勝の山を越えて東や北に雨を降らせているのであろう。
本日も宿をゆっくり出発。宿の駐車場を出てすぐ道路を蛇が横断中。ヤマカガシであった。蛇なんて最近いつ見たであろう。
15分ほど走りJRニセコ駅に到着。さすがアスパラの生産地、駅の中に入っている喫茶店の店先で朝採りのアスパラが売っている。別にアスパラが大好物と言うわけではないが、喫茶店に入りアスパラサラダを頼んでみた。
朝採りのアスパラを湯通ししてマヨネーズか胡麻ドレッシングで食べるシンプルなものだが、アスパラ独特の青臭い臭いもなく非常に美味であった。
ここからはまた道の駅巡りに。「ニセコビュープラザ」から5号線を南下し「らんこしふるさとの丘」、「くろまつない」と寄り、日本海側の「よってけ!島牧」内浦湾側に出て「とようら」「だて歴史の杜」の順で立ち寄り洞爺湖温泉に到着。本日の走行距離/226.6キロ。
目撃した動物/ヤマカガシ。
取り締まり/なし。
 
■7/11
天気は今日も曇り。もうこうなれば曇ってようが雨だろうが観光しなきゃスタンプラリーをやりに北海道に来たことになってしまう。
まずは温泉街の外れにある虻田町火山科学館へ。主に1977年と2000年の有珠山噴火の際の被害状況等を映像や実物で見ることができる場所である。次に向かったのは2000年に噴火した西口火口へ続く遊歩道。あれから4年も経過しているに、この付近だけは当時のままの状態で残されている。陥没と隆起により池になってしまった旧国道230号線、噴石の直撃を受けたガードレール、途中で折れてしまった電柱、押しつぶされた工場、どれを見ても改めて自然の力を思いしる。
西口火口見学の後は道の駅スタンプラリー応募のため「だて歴史の杜」へ。そして復数年完全制覇のため「むろらん」へ向かい今年の道の駅巡りを終えた。室蘭を後にし本日の宿札幌郊外にある小金湯温泉へ向かった。
本日の走行距離224.6キロ。
目撃した動物/なし。
取り締まり/なし。
 
■7/12
いよいよ最終日。朝の天気予報を見ていたらこれから回復に向かうらしい。私は北の大地にはあまり歓迎されていないのだろうか。
買い物で一日を費やすつもりなので今日もゆっくり出発。まずは札幌駅方面に向かう。デパートの提携駐車場に車を停め、ここからは徒歩で行動する。大通り、すすきの、ポールタウン、札幌駅構内、これらを全て周った頃には14時を過ぎてしまった。車に戻り夕張に向けて出発。もちろん狙いはメロンである。相変わらず天気がコロコロと変わる。
市内を歩いていたときは陽まで差してきたのに少し郊外に出た途端曇り夕張近くに来たときには雨まで降り出してきた。回復に向かっているというのは間違いではなかろうか。メロン屋到着15時。道内入りして挨拶に行ったときは時間の関係からあまり話しも出来なかったが、船は19時まだ時間はある。メロンの品定と会話であっという間に時間が過ぎた。船の予約を途中で取り港へ向かう。苫小牧港へ18時過ぎに到着。これで今年の北の大地ドライブを終えた。
本日の走行距離/200.6キロ。
目撃した動物/なし。
取り締まり/なし。
 
■7/13
今朝は仙台。フェリーを10分程前に下船しました。計算したところ道内の走行距離は3311.9キロ。東北 道の駅巡りの分を含めると4000キロを越えると思われます。これから山形に行ってまた東北の道の駅を巡ってきます。