獣は北へ(5) 必要なものを選定する

cippillo2005-07-05

 必要物の選定をはじめた。
 「衣」「食」「住」「走」「働」の5ジャンルに分けた。
【衣】夏とはいえ、道東などは意外に冷えこむ。長袖必須。雨具も。サンダルは忘れやすいので注意。まあ、このへんは直前に適当にやればいいだろう。
【食】調理器具類は家庭用を持っていく。カセットコンロも。ボンベはどこでも買えるから便利だ。あとは木炭。石を積んで現地でかまどをつくることにし、七輪、バーべーキューコンロの類いははずす。あとは、ウォータータンク、バーナー、クーラーボックス、ハンゴウ、フライパン、鍋、金串、網、米。
【住】テント、タープ、ランタン、ペグ、ロープ、洗濯ばさみ、シュラフ、マット、防水シート、プラスチックハンマー(ペグ用)、ベープマット。ペグだけはジュラルミン製の高価なものを新調した。「あなたらしいわ」とワイフに言われたが、男たるもの、ペグとロープがあれば待ち受ける苦難に対しても、なんとなく受けて立てるのではないかという幻想があるのだ。
【働】ノートPC2機(MAC&WIN)、ケータイ、パソコン通信用PHS、ハンズフリーイヤホン、デジタル一眼レフ、交換レンズ2本、高機能デジカメ、簡易デジカメ、各種ケーブル、予備バッテリー、充電器、業務ファイル、筆記用具、カーボン三脚。これらはロープロ社製のカメラザック*1にすべて納まる。これだけはトランクではなく、後部座席に置く予定。先日、助手席下に充電用のインバーター・コンセントを設置しておいたので、走行中にガンガン充電できるはずだ。
【走】自転車3機、自転車用GPS、自転車シューズ2足、エアポンプ、携帯エアポンプ、予備チューブ、パンク修理キット、ドリンクボトル、自転車用ウェアー上下。
 事前準備は、まずこんなところか。日常の拡張の旅なので、足りないものがあったら現地調達すればいいし。
 さっそくインプレッサのトランクに詰め込んでみたところ、ぜんぜんお話にならない。荷物が多すぎる。まず第一に、自転車3機というところに無理がある。2機はルーフ上に積載できるが、1機はトランクに入れるしかないが、そうすると他のものが何も入らない。
 これにはまいった。クルマはあくまで移動セッションをこなすためのもので、はっきりいうとそこには何ら心躍るものがなく、拠点を据えてのチャリンコこそ血わき肉踊るんである。ワイフの自転車を犠牲にするか、いろいろ悩んだ挙句、ついに名案が浮かんだ。
 マラトンじゃ。
 ワイフと娘が走る40〜50キロぐらいの距離なら、アイヤーンマンたる者、フルマラソンのつもりで、とっとこ走ればええやんということで、自分の自転車を削ることに決定。【走】のリストから自転車1機をはずし、かわりにランニングシューズを追加。
 晴れやかな気分になって煙草をくゆらせていたところ、またまた名案が!
 ワイフの自転車「ルイガノ*2」をぴぴっと改造して俺も乗れるようにし、ワイフがいる4日間のあいだの移動区間はクルマを彼女に運転してもらえば、俺はルイガノ号でクルマに追走、いやというほど北海道をチャリ走できるじゃん。移動セッションが終われば、即座にルイガノをワイフ仕様にもどし、そこからは、とっとこマラソンってわけだ。これでサロマ湖で泳げばトライアスロン。これぞアイヤーンマン、うわはは。
 この素晴らしいアイデアによって、小さなインプレッサのトランクにも必要機材がだいたい納まった。忘れ物がなければ、の話ではあるが。

*1:ロープロ社製カメラザックのインプレは、id:cippillo:20050520

*2:ルイガノRSR2 インプレはこちら