商法違反事件で被審人に

 裁判所から手紙が来た。
 「商法違反事件」の被審人に自分の名前が書いてあった。
 3万円の罰金刑だそうである。
 身に覚えなし。詐欺かと思ったが、そうでもない。思いあたった。
 「事件」と書かれているが、役員重任の書類をだすのを忘れていただけである。昨年、税務処理のときに気づいて、司法書士に頼んで書類をだした。役人重任といっても、僕しかいない会社である。それでもその手続きだけで登記印紙やらで7万円もかかった。手続きが遅れたという内容の「事件」とのことだ。商法を甘く見るつもりはないけど、なかなか手厳しい。
 一方的な通告だから、文句があったら1週間以内に1040円の切手を同封して異議申立書を提出せよ、ともある。(文句があったら、まず1040円払えというのも一方的だ)
 そしたら裁判になるそうである。
 手紙の最後に、この手紙の送付代80円を収入印紙で払えとある。
 徹底的かつ一方的に、金、金、金。
 なんかこの最後の一文が特にかちんときたので、夜桜の夜陰にまぎれて裁判所の正面玄関にうんこしてやろ。