激しく不安要素(2) 睡眠薬テスト

 この時期、仕事は例年ヒマなのだが、本日は朝から電話が鳴りっぱなし。ずっと缶詰めだ。
 デスクワークオンリーで、体重は前日比2.1kg増の69.5kg。あっという間にこれである。
 妙に不安定な状態は先週末からつづいている。睡眠のリズムもおかしい。
 きっかけは週末の遠征である。遠征疲れ、というと軽いが、昔から遠征先で激しい不眠に陥る悪癖があり、まずもって、はるか長崎・五島列島のスタートラインに立てるかどうかが大きな問題なのだ。
 延々と眠れないまま、遠征先で日に日に弱っていく姿を想像すると不安である。
 能登半島遠征の珠洲トライアスロン大会ではスタート前から顔がむくみ、無理して出走したものの、救護所入りのDNFの危機があった。京都の初フルマラソン大会では、京都まで行ったものの体調を崩してスタートすることさえできずDNS。
 この病的に繊細な神経をつかさどる遺伝子をもたらした犯人は、はっきりしている。二度の離婚を経て現世の男に懲りたのか、現在はただ神に奉る宗教舞踏家になった女・・つまり僕の実母である。(父と弟はいつでもどこでも爆睡系だ)
 彼女はすぐに3種類の睡眠薬を郵送してきてくれた。
 3種のなかで2番目に強いやつを一度試したが、まったく効かなかった。効果がですぎるから酒といっしょに飲むなと書いてあったが、酒も飲んだ。が、効果なし。こうなると、ほんとうに神経が細いのか、逆にものすごく太いのか、分からなくなってくる。
 今から一番強いやつのテストを行なう。明朝は早朝に納品する仕事もあり、プレッシャーと疲労もじゅうぶん。
 まずは規定量を酒で流し込んだ。いくら効いても、目覚めてから、だるさが残ったりしたら本番では使えぬ。効きすぎて永遠に目覚めぬのも困る。
 さて、1分経過。変化なし。
 10分。うーん、どうかな。仕事から逃げたくて眠くなっているのか、薬が効いてきたのか・・。
 とりあえず横になってみる。午前2時9分。

アイヤーンマン出発まで、あと5日
本日のトレーニング:睡眠薬のテスト
体重:69.5kg(前日比2.1kg増)