まご茶漬け

 午後のワークをしていると娘が小学校から帰ってきた。
 公文塾まで送り、彼女が勉強をしているあいだ、マラソンで漁港と小田原百貨店(食品スーパーである)で買い物をすませた。今晩の夕食はまぐろのまご茶漬け。小田原はとにかくマグロとアジとキンメとシラスが安い。安いということは旨い。最近は、娘が料理を積極的に手伝うようになった。しかし今日はあまりに時間がなく、まご茶漬けと味噌汁。包丁を使いたくてしかたがない娘は不平を言う。米は今日から新米。調理場には、全国、いや世界各地で選び抜いた調味料がならぶ。だし醤油は創味。ただし味噌汁では、だしの素は使わない。四国仕込みの、いりこダシ。味噌はゴールドウィングで昨年買い付けに行った鹿沼味噌。わかめは銘柄指定の徳島産。バトルツアーの成果の集成である。
 料理に関して俺は、素材8割、タイミング2割という信条を持っている。料理の腕はこの2つに尽きる。センスとか何とか料理に必要と言われる技術は、この2つのために費やされるためにある。