GWに、みこし担ぎ

 小田原に移住したとき、年中、祭りをやっているところだなあと感心していたものだったが、国道1号線を封鎖しての御輿の練り歩き、そしてクライマックスの全力疾走の宮入りに鳥肌がたったものだった。(下の動画は本町の松原地区の宮入り)


 あれから五年。
 縁あって、ついに御輿の担ぎ手になった。
 小田原の御輿は地区によって特徴が異なるが、うちの地区はタイトな幅の二本の担ぎ棒が特徴で、突然疾駆したり、きゅっと曲がったり、御輿を大きく左右にあおれる仕様になっている。いわば機動性の高いレーシングマシンみたいなもの。担ぎ手の負担はそうとうなものらしい。
 神主が御霊(みたま)入れする御輿を担ぐことは神に仕えることであり、装束類も規定が厳しい。はじめて足袋を買った。七つ止めのだんじりタイプ。
 五月四日は地区御輿、五日は四倍の大きさの本御輿。
 今年は震災自粛のため、勇壮な浜走り(御輿で海に突っ込む)や、夜の宮入りはないが、担ぎ手初心者としては助かった。正直なところ、ちょっと身の危険を感じていた。
 一週間前の日曜日には、地区御輿を組み立てたり、提灯を虫干ししたり準備に追われた。